野球の東京6大学リーグに早慶レガッタ、ラグビー早明戦と、白熱するフィールドで試合に華をそえる存在、応援部チアリーダーズ『BIG BEARS』。今や早稲田スポーツイベントの“顔”となっている彼女たちが11月21日、大隈講堂を舞台に可憐なパフォーマンスを繰り広げた。早稲田スポーツ探訪・第73回目の今回は、そんなBIG BEARSの『チアリーディングステージ2009』の模様をレポートする。
「チアリーディングだけの舞台を」BIG BEARSメンバーの一声から始ったとされるのが、このステージ。普段はフィールドで選手たちのパフォーマンスをバックアップする彼女たちだが、この日は主役となって会場となった大隈講堂の舞台に花を咲かせる。学内には応援部BIG BEARSの他に、FALCONSやSHOCKERSなどチアリーディングチームが存在する。だが、チアリーダーズだけで構成される大規模なステージは非常に稀。それだけに会場には多くの観客が詰めかけ、開場10分前には入場を待つ長い列ができるほどとなった。
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バスケット・トス(トゥタッチ)という技 |
3部構成のステージで、開演後すぐに目を奪われたのが、迫力ある技の数々だった。特に第一部のプログラムでは、しなやかなダンスの間に、ジャンプやスタンツ(チアの組体操)がスピーディかつ豪快に行われ、会場を盛り上げた。その中でも極めて歓声を誘っていたのが、バスケット・トスという技。バスケット・トスとは、ベース(土台となるポジション)のメンバーが、トップ(ベースの上で演技を行う者)を飛ばすチアリーディング特有のジャンプのこと。飛び上がったトップは、空中で開脚をしたり宙返りをしたり、様々なパフォーマンスをみせる。力だけではなく、メンバーの呼吸や柔軟性も求められる大技だ。それがチアリーディングの曲として有名な『MICKEY』や、映画『ヘアスプレー』の劇中曲など、ハイテンポなナンバーに組み合わされ、演技を盛り上げる。演目の中では幾度もこの技が披露され、ジャンプがきまるたびに会場からは拍手が巻き起こった。
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