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  ア式蹴球部 山本脩斗選手インタビュー

 昨年12月掲載のア式蹴球部・山本脩斗選手のインタビュー。今回はその続編をお届けします。アジア競技大会から現在に至るまで、わずか数ヶ月という時間の経過でも、重厚で様々な出来事が、山本選手に多くの貴重な経験をもたらしていたようです。多忙な日々の中で何を感じ、どのようなサッカー生活を過ごしていたのでしょうか?



 

山本脩斗 プロフィール
スポーツ科学部4年
出身校 盛岡商
2006アジア競技大会サッカー日本代表

――アジア競技大会を振り返ってみて、いかがでしたか?
山本脩斗選手(以下山本): 試合に出られなかったんで悔しいってのはありましたけど、Jの人達と練習を二週間くらいやって、それだけでも得るものがあったので良い経験になりました。

――初めて国の代表として試合に臨んだ時の気持ちはどうでしたか?
山本: そうですね。代表のユニホームを試合のピッチ上で着れなかったのは悔しかったですけど、でもベンチで国歌とか聞いてただけでも「あぁ、来たなぁ・・・。」っていうのは感じました。でもやっぱりピッチに立ちたいなっていうのはありました。
ウィルウィン: ベンチから試合を観る中で何か発見したり感じたことはありましたか?
山本: 外から見ていての感想としては、やっぱり個々の能力が大学に比べて高いなっていうのは感じました。あとは対戦相手を見ていて、試合で負けた北朝鮮は日本よりも年代が上ってのもありましたけど、能力が高くて日本の選手よりも一回り上だったなって。

――代表の練習はどうでしたか?
山本: 最初の四日間くらいは9人くらいしか選手がいなくて、フィジカルというか対人の練習ばっかりで、その9人でずっとぶっ通しでやるって感じだったんできつかったです。しかもちょうど練習の三・四日くらい前から風邪引いて、やばいなぁと思って。行く時にはだいぶ良くなったんですけど、風邪ときつい練習とで体がすごい動かなくて。きつかったっすね、正直。でもそこは自分の自己管理の問題なので。まぁでも三・四日してだんだん慣れてきて風邪も治ってきたので、そこら辺からは体も動けたって感じがしますけど。

――監督やコーチの方々の印象はいかがでしたか?前回のインタビューでは井原コーチに何かアドバイスをもらえたらいいなぁとおっしゃっていましたが。
山本: そうですね。特にもらってない気が・・・するような・・・(一同笑)。そんなに喋ってはいないんですけど、話しやすくて良い人だなぁって思いました。あ、「もっと太れよ。」とは言われました。でも井原さんも現役時代とか、「『食っても太れない』っていうのは分かるな。」って言ってました。
ウィルウィン: 実際山本選手も太れない体質なんですか?
山本: そうです。


 

 

――選手の方々とはどうでしたか?
山本: 部屋が三人部屋で、タニ(谷口博之選手・川崎フロンターレ)と誓志(増田誓志選手・鹿島アントラーズ)と一緒だったんで、二人とはけっこう色々と喋って仲良くなりました。タニと誓志は後から現地入りしたんで最初の二日間くらいは部屋に自分ひとりだったんですけど、朝の確か五時くらいに寝てたらガチャッてドアが開いて二人が入ってきて。「こんちは〜。」とか言って(笑)、「増田誓志でーす。」とか言ってあっちから自己紹介してきて(笑)。「あ、こんにちは。」って言って、まぁそこはもっかい寝て、朝起きてから普通にけっこう喋りました。あと誓志とはマリカー(マリオカート)の勝負しまくってましたね。寮でも今流行ってるんですけど。
ウィルウィン: 勝てましたか?
山本: 僕のほうが勝ちましたね(笑)。
ウィルウィン: 部屋が別の選手とはどうでしたか?
山本: テル(田中輝和選手・大宮アルディージャ)と仲良くなりました。

――代表を経験したことでの収穫や課題を教えてください。
山本: 課題が色々見えたので、そこが収穫っていうか。パススピードとか、ボディーコンタクト、フィジカル面の強さがもっと必要っていうのと、あとはやっぱり大学とかに比べると寄せが速いんで、判断をもっと早くして、相手に当たられる前に軽くはたいてその次もらうみたいな、そういうプレーはもっとやっていかなきゃなっていうのは感じましたね。収穫は、それに気づけたことが自分にとっての収穫かなぁって。その後の練習とかでもやっぱり意識してやればだんだん良くなってくると思うし、ちょっとちょっとの積み重ねが大事かなってのは感じました。

――サッカー以外で何か現地での思い出はありましたか?
山本: (大会の)雰囲気が今まで経験したことないもので、選手村だったんでいろんな選手がいて、夜は照明とかも綺麗で。普段味わえないことだったんで良い経験になったなぁって思います。あとは韓国料理屋で焼肉食べたんですけど、店まで選手村からタクシーで行って、一番最初に僕らのタクシーが出発したんですけど、着いて降りたらその店じゃなくて(笑)。一緒にいたコーチが「ここから10分くらいだよ。」ってことで歩いたんですよ。そしたらずぅーっと歩いて、結局30分くらい歩いて、やっと店に着いたらもう皆いて、「うわ、ありえないわ〜!」って(笑)。あとけっこう向こうでは時間があったんで、DVDとか本とかで時間をつぶしてました。

 

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(TEXT=五十嵐文子、PHOTO=横山真弓)

 

 


 
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