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ア式蹴球部

【主将・副主将特集】第一回
兵藤慎剛・鈴木修人/ア式蹴球部


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――ところで、今回は“主将・副主将”がテーマなんですが、主将・副主将に決まった時の心境などについて教えてください。
鈴木: 俺は一年の時から、なんというか・・・。ちょっと待ってね、考えるから。
兵藤: 心境は、やりがいがあるなぁと思いましたし、すごく大事な役割を任せてもらったっていう責任も感じました。そんなに気負うことは無かったです、いつも通りに。あっ、けど悪いところは直していかないといけないなって、チームの雰囲気とかを考えなくちゃいけないなっていうのは4年になってすごい感じました。
鈴木: 監督からは二人のうちどっちか(がキャプテン)って言われてたんですけど、自分はキャプテンにはなれないと思ってたんで、兵藤がキャプテンの方がしっかりしてるし、俺は後ろから支えるっていうか。俺がキャプテンになると・・・、まぁ俺は副キャプテンが良かったと思います!
ウィルウィン: 兵藤選手はこれまでのサッカー人生で常に主将という役割を任されてきていますね。
兵藤: そうですね、まぁ割と。
鈴木: 俺は全部副将っすね。国体の時はキャプテンだったんですけど。市船でもどこでも副将ですね、いつも。俺が上にいても、まとめるっていうか前面に押し出していくタイプじゃないんで。キャプテンの下で盛り上げたり皆で考えていくキャラっていうか。
ウィルウィン: 兵藤選手は逆に自分は主将タイプだなって思いますか?
兵藤: 思ってない思ってない(笑)。
鈴木: いや、そうっすよ、そうっす!
兵藤: いや全然!
鈴木: そのために生まれてきたような感じっすよ。
兵藤: いやいや違いますよ(笑)!やってもいいんですけど、そんな自分では思ってないっす。
鈴木: 兵藤はそこに立ってるだけで(周りとは)違うから良いんですよ。そういう雰囲気って大事じゃないですか。特別な雰囲気というか、そういうの大事ですよ。
兵藤: 何も出ないぞ(一同笑)。
ウィルウィン: じゃあやっぱりキャプテンになるために生まれてきた感じですね。
鈴木: そんな感じっす。
兵藤: どういうことだよ(笑)。


 

 

――理想の主将、副主将像はありますか?
兵藤: 俺はサッカーやる時はすごい引っ張れるような感じで、サッカーやってない時はフレンドリーで、何て言うんですかね、サッカーの時の厳しさとは違う感じの・・・、キャプテンに・・・、なりたかった・・・。
鈴木: 「なりたかった」って何で過去形 (笑)?!
兵藤: そういうのがやっぱすごい自分の中では理想ですかね。
ウィルウィン: 今はその理想通りではないのですか?
兵藤: いやぁ〜・・・、ダメですね。もうちょっとやっぱ、試合中に引っ張るというか、苦しい時に頑張れる的な感じが欲しいですし、試合中にすぐキレちゃうんで、そういうところをもっと直さないといけないなと思います。
鈴木: 自分はまとめるっていうより雰囲気良くしたり。目立つのは好きですけどまとめるのはそんな好きじゃないんで。
ウィルウィン: と言っていますが、鈴木選手はそうなんですか??
兵藤: いや、自然にまとまってるんです、まとめなくてもまとまる、みたいな。
鈴木: 本当に自分はキャプテンの下でサポートが出来れば。こんなに良いキャプテンがいるんで、自分はサポートが出来ればチームも良くなるんじゃないかなって。
兵藤: お前、何も出ないって!
鈴木: いや、これは本音です!本当にそうしようと思いました。

 

 

――主将、副主将であるお互いの姿はどう映っていますか?
鈴木: そんな今までと大して変わらないよね?
兵藤: 何もないよね?
鈴木: 3年の時も4年生が少なくて、カネさん(金田隼輔前主将)とかからも俺らがリーダーシップとってやってくれみたいなことも言われていたし、そんなに主将、副主将になって大きく変わったことは無いと思いますけど。兵藤が言うことは本当にきっちりしてるし、みんな従うと思うんで。
兵藤: 俺は練習中にガンガンいくタイプで、修人がそれを和ませるみたいな感じなんで、監督もそれは分かってて。まぁだから分担じゃないですけど、自然にもう4年間やってきてそういう感じになってるだけで。すごいバランスがとれてるんじゃないかなって思いますけど。
ウィルウィン: 試合中観ていても、審判に向かっていく兵藤選手と背中をぽんぽんしながらなだめる鈴木選手という光景をよく目にします。
鈴木: キャプテンはそのくらいの方が良いですからね。
兵藤: キャプテンがまず言わないと、やっぱだめじゃないですか。納得いかない部分は言っておかないと審判も分からないから。・・・いやでも、俺そんな審判に言ってないっすよ!?
鈴木: 俺そういうの好きっすよ。背中ぽんぽんしたりするの(一同笑)。
兵藤: 3年の時はすごい自分でも酷かったなと思います。イエローカードも審判に文句言ってけっこう貰ったんで。けど今年に入ってからは審判に文句言って一枚も貰ってないし、言うことは言いますけどそこで止められるようになったし、周りも止めてくれるんで。
鈴木: 早稲田はそうやって言う人が少な過ぎるんで。
ウィルウィン: 大人しい印象があります。
兵藤: いやほんと大人しいっすよ。


 

 

鈴木: 本当にそうなんで。俺が高校の時とか、みんなスッゲェうるさい奴らばっかだったんで、そういうところが早稲田はちょっと物足りないっすけど。
兵藤: 国見もうるさかったっす。だから俺もうるさいです(一同笑)。
ウィルウィン: 試合中もお二人の声はよく聞こえてきます。
兵藤: 俺らがわいわい喋ってるくらいです。
鈴木: こいつ試合中笑ってるんすもん!
ウィルウィン: 二人ともよく笑ってますよね。
兵藤: 笑ってる時の方が調子が良いよね、みんな。
鈴木: 俺はムキになると周り見えなくなるんでダメなんです、小さい頃から。だから余裕ぶっこく・・・、ぶっこくじゃないですけど、守備ん時とかも本当はもっと落ち着いた方が周りとか見えて・・・、まぁ難しいんですけど、冷静になった方が俺は力発揮出来るんで、なるべく周りを見ながら、観客とか見ながら冷静になれるようにはしてます、自分で。
ウィルウィン: 観客?
鈴木: 俺観客見つけるの早いです。
兵藤: そうそう、友達とか、「あそこに友達いる。」みたいな(笑)。
鈴木: いっつも分かりますもん。
兵藤: 俺は全然見ないなぁ。
ウィルウィン: 西が丘とか見やすいんじゃないですか?
鈴木: 見やすいっす!西が丘とか古河とか、すごい見やすいっす。
兵藤: 俺全っ然分かんないんだけど、誰がどこにいるか。
ウィルウィン: 笑っているといえば、兵藤選手は試合中の写真で笑っている表情のものが多いです。
兵藤: 本当ですか?それは多分一生懸命やってるんですけど、ニヤついてるんです顔が(一同笑)。
鈴木: 俺も普通に真剣にやってる顔が笑ってる顔に見えるって言われたことがあるもん。
兵藤: うん、「いや俺は一生懸命やってるんだよ。」みたいな(一同笑)。
ウィルウィン: お二人が真剣に楽しそうにサッカーやってるので、観ている方としても楽しくなります。
鈴木: 楽しいっすよ、サッカーは。

 

 
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(TEXT=五十嵐文子、PHOTO=五十嵐文子、神崎風子)
 


 
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