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  新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。上級生の皆さん、今年もこの季節がやってきました。現在早稲田が2年連続全勝優勝中、早慶レガッタです。野球、ラグビーと共に三大早慶戦に数えられ、世界三大レガッタの中で一番古い伝統のレースと言われています。今年は4月20日に開催されます。決戦前に、今年度主将の福田哲也さん(スポ4)に意気込み等を聞きました。





 
福田哲也主将プロフィール
スポーツ科学部4年
岡山・関西高校出身
2007 早慶戦対抗エイト優勝
全日本M4- 2位
インカレM8+ 3位

――福田さんがボートを始めたのはいつですか?
 高校1年生です。丁度今頃、勧誘されて。でも僕はサッカーをやりたかったんです。日韓ワールドカップの時だったので、モテるだろうなと思って。2,3年生になってから分かったんですけど、自分からボートをやろうとする人っていないんですよ。(新入生を)連れてこないと、先生から辛い練習をさせられるという罰があって、皆それが嫌で(勧誘を)やってるので。僕らも2,3年では必死でしたよ。もう嘘付きまくりですね。いい大学行けるとか、オフが多いとか、冬は寒いから練習はなしとか。実際は、舟には乗らないんですけど”地獄の冬練”という基礎体力作りがありました。中学は卓球部で、今も寮の上にある卓球台で部員と遊んでいます。

――主将になった経緯は?
 インカレの時に、ヘッドコーチに今の女子部の主将と呼ばれて「インカレが終わるまでは皆には言えないけれど、お前達2人が責任を持ってやってくれ」と言われました。多分4年生とヘッドコーチで決めていると思います。基本的に、対抗エイトで漕いだことのあるような力がある選手が選ばれます。あとは性格と。でも、4年生は8人しかいないので、他の部活に比べたら大した確率じゃないですが。あとは、僕がやりたかったので。高校もキャプテンをやっていたので。

――今年は主将として早慶レガッタを漕ぎますが。
 今年のエイトは、4年生が2人であとは若い選手です。今までは先輩がいたので、どういう展開になっても任せられていたのですが、今年はもし負けそうになったら自分が頑張らなくてはいけません。僕は声を出して盛り上げることが一番大切だと思っているので、後から声を掛けていこうと。丁度後の方の2番なので、ポジション的にも良かったですね。僕はもう推進力では下級生に勝てないので、それは前(のポジションの選手)に任せて、僕は後でバランスを取ります。


 
トップクラスの社会人に勝ったことが自信に。早慶レガッタも全力で漕ぐ。

――福田さんとはどんな人?
 ボートでは、皆でわーっとやって押していく感じです。ボートから降りると、僕は…シャイです。あんまり喋れないんで。喋れないから、皆がクールだと勘違いしてくれてます。そう見られたいです。ボートでは盛り上げ役になってますけど、陸上では第三者に徹してます。外から見てて、おいしいところは持っていく、というような。

――ズルいですね(笑)。
 僕、ズルいですよ(笑)。いるんですよ、盛り上げキャラというかいじられキャラみたいな人が。その人の周りで盛り上がってる所を傍観しといて、「ここだろ」って時に出ていって全部さらっていく、みたいな。あとはA型なので、結構潔癖ではあります。部屋は…ボチボチ綺麗です(笑)。3人部屋なので、他の2人が汚いということにして下さい。電車の中で基本的にもつり革は持てません。上の物とか置くところにつかまります。(寮の食堂の)箸とかコップも、埃がかぶっていると嫌なので洗ってから使ってます。誰かが飲んだペットボトルでも飲めません。

――今年のチームは?
 去年優勝した時に漕いだメンバーが多く残っています。選手1人1人が大きいので、パワーのあるチームです。体格でも社会人にも引けを取らないと思います。仲は良いです。僕が背中で引っ張っていくのではなくて、後から皆の背中を押していくタイプなので、皆でわーっとやっていけるのが良いと思っています。

――それぞれのポジションは選手に合っていますか?
 今回はバランスよく配置されています。今まではとにかく大きい選手を乗せて押し通していましたが、でかい選手は不器用なんですよ。パワーはあるんですけど、なかなか器用ではなくて。僕みたいな軽量級の選手が入ることで、船がバランス良く進みます。

――早慶レガッタの1番の魅力は?
 勝つか負けるかの一騎打ちですね。それに、何百人ものOGOBが半年くらいかけて選手のために準備をしてくれます。結構お金も掛かっていまして。慶応とは寮が隣なので仲が良いです。1年に何回かは一緒にご飯食べたり。よくウェイトやエルゴ(メーター)を使っているのが見えるので、どういう練習やってるのかなと覗いています。

 

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(TEXT=田辺里奈、PHOTO=田辺里奈、漕艇部提供 )

 

 


 
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