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第77回早慶レガッタ直前!!

福田哲也漕艇部主将インタビュー

前のページより)




 

ポジションは2番。声を出してチームを盛り上げることが得意なので、適任だ。

――参考にしますか?
 いや、全くしないです(笑)。

――早慶レガッタの思い出は?
 1年生の頃はボートに乗らずに準備の手伝いで、2年生で第二エイト、3年生では 対抗エイトで漕いだので、それぞれの思いが分かりました。順番的に良かったと 思います。2年で第2エイトを漕いだ時は、これだけ手伝う人と選手では違うのだ なというのが分かったし、対抗に乗った去年は、第2と対抗ではこんなに違うんだ ということが分かりました。第2はやっぱり第2なので。対抗エイトの次の実力の 人たちのチームで。1年生の時に手伝いをしたことで、出てる人と出ていない人皆 の気持ちが分かるので、良かったです。

――漕艇部の皆さんにとって早慶レガッタとは?
 多分人それぞれあると思うんですけど。僕なんかは、もう一番目立てる日なの で、「目立ちますよ」って感じです(笑)。(対抗エイトの選手は)COX(=舵手)を入 れたら9人いるので、ガッツポーズとかしても目立たないので、何かしてやろうか なと思ってます。去年は4年生の人やスタッフの名前を書いたシャツを着て、オー ルを外して立ってガッツポーズをしたんですけど、OBにやり過ぎだと怒られて(笑) 。でも目立たないと。他の人は、ボート人生の一番の目標だったり、インカレへ の通過点だったり。全力でやりますが、一応漕艇部としてはインカレ優勝へ向け た通過点としています。早慶戦、全日本選手権、インカレとあって、最初なので 。

――早慶レガッタと他のレースとの違いは?
 まず、大体のレースはここ(戸田ボートコース)でやるのですが、隅田川でやるということ。それと、何ヶ月も前から僕の知らない人が準備してくれていて、当日も何百人ものOBOGが来てくれるので、思い入れは全然違います。ここであるレースも、学連っていうマネージャーの人たちなどがブイを張ったりだとか、タイムを計ったりだとかしてくれて、それにも感謝なんですけれど。レースにかける思いは、どんな小さな大会でも一緒です。

――観客の声援は聞こえますか?
 僕はレースに入ると集中して、声が聞こえなかったり、周りを見なかったりする派なので…。でも、あー盛り上がってるな、とは分かります。応援部の楽器とか。カメラマンにとって一番よく顔が見える絶好のポイントが桜橋なんです。ゴール近くで余裕があったので、去年はわざとキツそうな顔をしてみました。後から見たら、泣きそうな顔をしていて。ちょっとやり過ぎてしまいました。でも今年は全員でサングラスを掛けようと言っています。今まで、早慶戦でサングラスを掛けたらダメだと思ってたんですけど、去年早稲田のヤツが1人掛けていて何も言われてなかったんで、だったら今年は”初・全員サングラス”を、と。

 

雑誌に取り上げられたこともある「イケメン」だが、
お茶目な部分も覗かせた。

――直前ですが、チームの雰囲気はどうですが?
 この前ここでレースがあった流れで、緊張感を持てできています。

――直前にはどのような練習をするのですか?
 大体早慶レガッタの1ヶ月前位は、ゆっくり漕ぐ練習をします。1分間に漕ぐ回数をレートというのですが、レースレートが35〜40位なので、まずは20〜22の速さで基礎固めをします。3週間前にミドルレートの26〜28で漕ぎ、ラスト2週間は30オーバーで漕ぐというように、スピードを上げていきます。 明日(※4月12日)はすぐ近くにある荒川に行って、3000mを東大と漕ぎます。『金八先生』でよく出てきますね。日曜日(13日)は朝早く隅田川に漕ぎに行きます。距離は少ないですけど、(練習の)ボリュームはあります。質の高い練習です。

――仕上がりはどうですか?
 1000mですけど、この間のお花見レガッタで学生の中では1番でした。社会人のトップクラスのチームにも勝てたので、冬からやってきたことはだいぶ表現できているかな、と思います。隅田川はうねりがあるので、ここみたいに静水ではないのですが…まぁ。

――今回のレガッタの抱負をお願いします。
 どうせやるなら、感動させたいです。見てる人が、盛り上がるような。ぶっちぎりの大差圧勝もしたいですが、結果がゴール前から分かってしまって見ている方が面白くないので、競るレースもしたいです。記憶に残りたいです。毎年ありますが、時間が経っても後から「あの時のレースが良かった」と皆から思われるようなレースにしたいです。あとは、レース後のパフォーマンスです。目立たないといけないので、目立たないと。じゃないとテレビにも映らないし。去年はあれ以上ないくらいの目立ち方だったんで、難しいです。ウィニングランじゃないですけど、応援団の前で観客に応える所があるので、そこで何かしようと…そこまでは考えたんですけど。何かないですか?

――難しいですね(笑)。最後に、見に来てくれる方々や、まだ早慶レガッタを見たことのない新入生に一言お願いします。
 漕艇部の早慶戦が、大学の1年で最初の早慶戦じゃないですか。ボート競技は別にしても、早稲田大学の雰囲気を味わってもらいたいです。紺碧とか歌ったり、肩組んだり、ああいう雰囲気を。その位白熱したレースができるよう、頑張ります。  


  偽クール、ズルい、潔癖症、目立ちたがり屋…。意外にもお茶目な一面を覗かせながら、「どんな小さな大会でも変わらない」というレースへの熱い想いを語ってくれました。自分達の為に多くの人が時間を割いて準備をしてきてくれたその舞台で、記憶に残るようなレースをしたい、と話す主将。3連覇へ大きな期待が掛かります。是非春のうららの隅田川へ足を運び、両校のプライドを掛けたレースでの、水上に飛び散る火花をご覧頂きたいです。

【早稲田側応援席】桜橋付近沿岸
【最寄駅】  東京メトロ銀座線・東武池袋線 浅草駅(より徒歩15分)
        都営地下鉄浅草線 本所吾妻駅(より徒歩15分)

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関連URL
漕艇部ホームページ
第77回早慶レガッタ公式ホームページ

(TEXT=田辺里奈、PHOTO=田辺里奈、漕艇部提供
 


 
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