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 特集第1弾は、女子バレーボール部『リベロ』の平田結莉(スポ3)選手です。バレーボールという競技において、守り専門のポジションであるリベロ。そのリベロというポジションに対して、平田選手自らが感じる魅力・大切さなどについて伺いました。





 
平田結莉選手プロフィール
スポーツ科学部3年
東京・都立駒場高校出身

――リベロという守りのポジションとしてコートに入る上で、何か心がけていることはありますか?
 リベロは、得点が取れないというか自分で攻撃できない分、拾うしかないので、一番気持ちを入れてレシーブしなきゃいけないと思っています。レシーブって結構守りのイメージが強いと思うんですけど、そうじゃなくて、攻めるっていう気持ちが大事だと思うんです。だから、攻める気持ちを忘れないようにはしてます。でも、やっぱり難しいですね(笑)。

――確かに!守りで攻めるって難しそうですね!
 そうなんです。でも、やっぱり気持ちで負けちゃうとプレーにどんどん出てきて、調子が狂ったりしちゃうので、攻める気持ちっていうのは大事にしています。けど、私はまだまだですね(笑)。あとは、攻撃できない分ムードーメーカーになろうと努力してます。声とかを掛けて役に立とうと。

――バレーボールという競技の中で、リベロという存在は大きいですか?
 やっぱりアタッカーとか決める人がいないと点は取れないんですけど、一本目のパスって、同じところにかえるにしても、リズムとか軌道とかの違いによってアタッカーが打ちやすいボールって変わってくるので、リズムを作るとか攻撃の起点になるという面では、レシーバーの存在は重要かなって思います。

――リベロは常に後衛ですよね。前衛に行ってアタックを打ちたいとかブロックを決めたいとか思うことはありますか?
 ありますね(笑)。でも私にはそれができないので(笑)。やっぱり背も小さいし、そんな技術もないし。中学とかでは少しやっていたんですけど。気持ち良いですよね、ブロックとか決められたら(笑)!でも、(リベロとして)ひっそりと「今自分のパスが良かったから決まったんだ。」とか思うのも楽しいです(笑)。自分の中で、「今のパス良かったな」っていうのを積み重ねて、満足感に浸ってます(笑)。


 

リベロに対する熱い思いを語ってくれました。

――プロの試合などを観ていると、流れが悪くなり、連続失点してしまうという場面がたびたびあると思うのですが、実際試合をしていてそういう状況に陥ることはありますか?
 そうですね。絶対にしちゃいけないミスっていうのがあって、例えば、簡単なボールを適当に返しちゃったりとか、流れが変わるかもしれないっていう場面で、踏ん張れずに簡単なミスをしちゃったりすると、一気に流れが相手に行っちゃうので、頑張らなきゃいけない時にどれだけしっかりプレーができるかっていうのが大事ですね。ほとんどの(バレーボールの)プレーヤーがそうだと思うんですけど、ここ取れば流れ来そう!っていうのがわかるんですよ。でもそれがわかると、絶対取らなきゃって緊張するじゃないですか。プレッシャーとかもかかるし。でも、一点一点そういうのがあるので、面白いスポーツだなって思います。

――流れを左右するような大事な場面でのリベロはかなり大事な存在だと思うのですが、率先して声を出したり、引っ張っていったりしますか?
 まずは自分が、自分のところに来たボールをどれだけ正確に上げるかっていうのが大事なので、私は本当にそれがまだまだなんですけど、そういった自分のレシーブをしっかりこなすってことを第一に考えます。ただ、暗くなってきてみんなが下を向きだすと、やっぱり上手く回らないし、つながるボールもつながらないとかなっちゃうんで、少しでもすぐ切り替えられるように、声を掛けるようにもしています。例えば、試合だったらミスは忘れて次の攻撃に集中しようという意味で、「すぐ切り替え!」とか「次の攻撃!」とか「クイック入って入って!」とか言ったりします。

――ムードメーカーなんですね!
 そうですね。元々うるさい性格なんですけど(笑)。(リベロは)ブロックもしないし、サーブも打たないし、アタックも打たないし、やる事が少ないので、盛り上げ役になろうとは思ってます。

――主なリベロの役割は、レシーブの他に何かありますか?
 後ろにいる分、相手の動きとかが良く見えるので、ブロックの飛ぶ位置とか、フォーメーションを見て、「ブロック間が空いてるよ」とか声掛けするのがリベロの仕事ですね。できてるかは別ですけど(笑)。あとは、誰が取るかわからないグレーゾーンに落ちそうなボールを、「○○」って名前呼んで取らせたりとか、そういう指示の声を出すポジションですね。

――レシーブが上達するコツなどはありますか?
 サーブキャッチだったら、足を使って、常に自分の得意な所でボールを取れるように意識してます。あとは、目線がぶれないようにすることですね。(アタックなどの)強打だったら、背筋を曲げないように、軽く構えて取ることです。取らなきゃって思うと、どうしても背筋を曲げて構えちゃったりすると思うんですけど、そうすると体が硬くなってはじいちゃうので。あとは、気持ちです!強打にしろサーブキャッチにしろ、怖いと思ったらどんどんダメになってしまうので。8割気持ちだと思います!練習とかでしっかりできていれば、試合とかで大切になってくるのは気持ちだと思います。

 

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(TEXT=染谷知里、PHOTO=横沢愛美)

 

 


 
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