(前のページより)
――まもなく早慶定期戦が行われます。前期リーグ戦では2−0で慶應に勝利しました
そうですね。あの試合は自分たちらしく、自分たちの強みを最初から最後まで出せた試合だったと思います。しかしこれは、2000人近い多くの方がスタジアムに足を運んでくださって、皆様に力を与えてもらった結果だと思っています。
――今年の慶應の印象について
昨年までとは180度変わったと言いますか、非常に勝負強い戦いをしてきます。慶応は昨年まではどちらかと言うと攻撃に軸足を置いて戦ってきたので、ボールを奪われた後などに隙を感じられたのですが、今年に関してはそういった隙が限りなく少なくなったと感じています。
――では、早稲田が勝つにはどのようなサッカーが求められているとお考えですか
ピッチに立つ一人ひとりが、攻撃でも守備でも能動的に挑戦していったときにようやく勝利というものが手に入るのではないかと思います。少しでも構えて守ってしまったり、ゴールに向かわずに消極的な選択してしまったりということが起これば、相手に勝つチャンスを与えてしまうことになると思います。
――監督自身も早稲田ご出身ですが、早慶戦はやはり強く意識されますか
もちろんですね。慶應は良き最高のライバルでありますし、お互いの存在が大きな成長に繋がってきたと思います。最高のリスペクトをして、最高の力をぶつけ合って、いい戦いをしたいと思っています。
――今年ア式蹴球部は90年目を迎えられましたが何か感じることはありますか
90年の間に様々な苦難を乗り越えられてきた先輩方がおられたからこそ、今このような最高に素晴らしい環境の中でサッカーができていると思います。戦争中の時もありましたし、早慶サッカー定期戦や関東大学リーグ戦が開催されない時もありました。
そういった苦難の歴史を乗り越えて今があると思います。
――監督が現役の頃から変わらないア式蹴球部の良さは何ですか
華麗で美しいサッカーというより、真面目でひたむきな泥臭いサッカーをして勝負強く戦うところはア式蹴球部の変わらぬ伝統だと思います。
――現在の目標について
18年遠ざかっている関東大学リーグ戦の優勝を自分たちで果たすことです。これは支えてくださる多くの方々の悲願でありますので、歓喜の瞬間を共に迎えて、日頃の恩返しをしたいと思っています。また我々は「WASEDA THE 1ST」という目標を掲げています。これは自分達がただ一番になればいいというわけではありません。自分たちがプレーヤーとしてもチームとしても人としても一番であることを示し、多くの方々に良い刺激、良い影響を及ぼして、社会に利益をもたらすということが最終的な目標です。そのような貢献ができるような組織・個人でありたいと思っています。
――最後に、応援・支えてくださっている方々に一言お願いします
昨年以上に、選手一人ひとりの熱い想いのこもったプレーで、観に来てくださる方々の心を激しく動かすような刺激や感動をもたらしたいと思っています。
古賀監督のもと、部員一人ひとりが「WASEDA THE 1ST」を目指して、自ら考え日々練
習に励んでいる早稲田大学ア式蹴球部。間もなく迎える伝統の早慶戦は監督にとっても特
別な試合です。早稲田らしい真面目でひたむきなサッカーで勝利を手にしましょう。
|
2/2 |
関連URL
早稲田大学ア式蹴球部ホームページ
|