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2014年度駅伝特集「復活」全日本駅伝直前 井戸浩貴インタビュー

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「支え合える良いチーム」と笑顔。
――話は変わって、井戸選手は一般入試から商学部に入っていますが、なぜ商学部に?
 本当は他の学部も受けて入りたかったところはあるんですけど…早稲田に本当に入りたかったので、早稲田のいくつかの学部を受けて、たまたま商学部にあたったので入っちゃいましたという感じです(笑)

――早稲田に入りたかった理由は
 箱根駅伝やトラックで活躍されて雑誌などに載っている選手への憧れなどがあって、早稲田の競走部で走りたいという思いは当然ありました。またやはり学業の面でも結果を残したいという気持ちもあったので、どちらの面でもトップレベルを目指すなら早稲田大学が良いんじゃないかと思っていました。  

――今までも一般入試から駅伝等で活躍してきた選手は多くいますが、井戸選手のように1年生から三大駅伝で結果を出すことは難しいように思いますが
 僕も正直1年目からは無理だと思っていたので…まぁ…何かに導かれてめぐりあわせで(笑)本当にたまたま、運がよかったんじゃないかな、くらいにしか1年目に関しては思えなくて。たしかに高校の時に比べて自分の力が成長したというのはあるんですけれど、それでも…何かが噛み合って、うまくいっちゃって、走れちゃった…という感じですね(笑)

――商学部はキャンパスが合宿所から遠いですが、そこでまた他のメンバーとは違う苦労があるのでは?
 そうですね、通学時間がとにかく長いので…。勉強も大変ですけれど、そこはなんとかできるところなので。普段なにかできるはずの時間を電車にくわれるのが残念なところですね。

――練習はいつもそろってできるのですか?
 ポイント練習や土日、あと水曜はなるべく出られるように自分の授業も調整しているのでみんなと練習できるのですが、そこを開ける分ほかの曜日は詰まっているのでみんなとは練習できないですね。帰ってきて、みんなはもう練習を終えているんですけど、夜にひとりで走ったりしています。

――今年のチームの特徴は
 仲の良さがうまく噛みあっているということに尽きると思います。エース不在とは言われていますが、そのぶんみんなで一緒に練習できますし、ただ仲が良くて話せるというだけじゃなく、走りの面でも支え合うということで発揮できているので、それがこのチームの強みだと思います。

――その中で2年生はどのような学年ですか?
 2年生…うーん…僕ら…(武田)凛太郎、平(和真)、(佐藤)淳しかりなんですけれど…先輩にうまく引っ付いちゃってる感じで。でも練習になればしっかり自分たちが引っ張るという意識も持っていますね。自分たちが引っ張りつつ、先輩にもうまいことついていく、なかなかうまく生きてる感じですね(笑)

――先輩からかわいがられるタイプが多いのですね
 そうですね、本当にみんな先輩に話しかけてもらったり、どこか連れて行ってもらったりしていますね。僕はそんなに…いや、お世話になってますね。結構お世話になってます。

――特に仲の良い先輩はいらっしゃいますか
 僕はよく4年生の田口(大貴)さんによくアドバイスをいただいたり、普段プライベートでもよくしていただいてるので、仲が良いと思っていますね。

――今年は後輩も入ってきましたが、後輩に対してはどのような感じですか
 そうですね…今年の後輩はうるさいので(笑)何もしなくても自ら先輩にひっつき虫みたいにしてきますね。あいつら本当にうまく生きてますよ(笑)


――駅伝シーズンについて。出雲は残念ながら中止となりましたが、その影響はありましたか?
 そうですね、身体の調子を上げていた分だけ空回りした感じはあったのですが、その一週間後に記録会も控えていたので、それほど影響はありませんでした。

――気持ちの切り替えもすぐにできましたか
 当日はみんな落ち込んでいましたけど、次の日に帰ればもう週末には記録会もあるのでそれほどゆっくりしている暇もなく。無理矢理切り替えさせられたところもあるんですけど、うまく切り替えられたんじゃないかと思います。

――今週末は全日本ですが、現在の調子はいかがですか
 調子は決して良くはないのですが悪くもなく。この時期はあまりはずさないイメージがあるので、今の状態が一番ベストではないかなと思います。

――この時期はずさないというのは何かあるのですか
 いや、ただの感覚で…。経験上もあまりこの時期ははずさないイメージがあるので。

――昨年は7区3位と好走されました。今年の目標は?
 チームは優勝を狙っていますので、それに貢献できるように。区間賞がとれたら一番良いのですが、それは調子がかなり良い状態で臨まなければ厳しいと思うので。それでもチームの優勝のためには最低でも区間3位以内は絶対に必要になるので、最低限それを果たすことですね。

――チームとしては
 チームとしてはこの間の記録会での結果通り、状態が良いです。それぞれが力を発揮すれば優勝を狙える力があると思います。優勝が目標です。

――最後に読者の方へ一言お願いします
 一生懸命頑張るので応援よろしくお願いします!

――ありがとうございました!

井戸選手のインタビュー、いかがでしたか?読者さんへのメッセージは熟考の末、シンプルな言葉に。「そのぶん誠意がこもっています!」とのことです。井戸選手の言葉からは常に現状に満足せず上を追う姿勢を感じました。2年目となる今年度、主力としての活躍に期待です!  

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(TEXT=福島瑠都、PHOTO=西村侑美)
 


 
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