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2015年度駅伝特集「エンジ魂」出雲駅伝直前 井戸浩貴インタビュー

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主要区間で勝負したいとの意欲を語ってくれました。
――夏合宿中に改善されたところなどありますか?
 僕はスピード系が苦手なんですけど、その練習は合宿中はあまりなかったんで、特にその部分に関しては強化出来たかと言われたらちょっと謎なんですけど。弱みをなくすことはもちろん忘れてはいけないんですけど、長い距離が得意だと自分の中で思っているので、今回の合宿では強みをさらにもっと強くしていくっていうところを意識していました。距離走とかが増えてくるので、いかに去年より楽に距離走をこなせるかとか、そういうところを意識してやりました。

――後輩で調子のよい選手はいますか?
 ほんとは永山(博基=スポ1)が調子がいいかなと思ってたんですけど、ちょっとなかなか上手くいかない部分があって大変だったところもあるみたいで。一番頑張ってたのは安井(雄一=スポ2)じゃないかなと思います。本人も自覚してると思うんですけど、距離を普段避けてる中で、合宿でしっかり一番走って練習もちゃんと出来てるっていうところに関しては素直に2年生なのによく頑張っているなと思いますし、こっからだんだん上がってくるんじゃないかなと思っています。


――出雲駅伝ではどこの区間を走りたいですか?
スピード駅伝という中でも、元々1区を走りたいと思っていて、1区である程度スピードっていう殻を破れたらなと思います。もうひとつは一番距離が長い6区です。今まで10000以上の距離で安定して走れてきているっていうのはあるんで、任されたら一番自分の強みを活かせるんじゃないかなと思ってて。今後を考えるとやっぱり1区とかに行かないといけないかなと思いますし、自分の経験のためにもしっかりここで勝負したいかなっていうのもあるんですけど、現実的に自分が走るかなと思うのはアンカーの6区なんで、この二つのどちらかを任せてほしいかなと思います。

――ライバルの選手はいますか?
 やっぱり出雲がスピード駅伝と言われている中で、全カレで見ると服部弾馬(東洋3)が5000mで留学生をおさえて勝ったり、疲れが見えてる中でしっかり青学の一色(恭志=青学3)とかが結果残してきたりしていて。まだ自分のタイムとか実力じゃ足元にも及ばないことは分かっているんですけど、いつかはちゃんと勝負しないといけない相手だと思います。駒沢にも中谷(圭佑=駒大3)とかいて、どこもエース級って言われている3年生がいるので、それにはいつか勝たないといけないと思っています。そこをちゃんと同じ区間になればしっかり勝負したいと思いますし、注目せざるを得ない選手だと思っています。

――出雲駅伝まであと5日とせまった今、チーム・個人の目標を教えてください
 チームは今年三冠と掲げた以上は一つも油断してはいけないので、一つ目優勝狙わないといけないとこだと思うので、チームとしてはもちろん優勝です。個人としては、現実的にスーパーエースと言われるぐらいの力がないことは自分でも分かっているんで、その上で殻を破れたらもちろんいいんですけど、しっかり自分の走りを最低限するって意味でも、任された区間を区間3位以内でおさめることです。それが優勝するための条件だと思っているので、ちゃんと実行出来ればなと思ってます。

――これから続く全日本、箱根駅伝へ向けて目標・意気込みを教えてください
全日本、箱根につれて距離が延びてくるので、その分自分の持ち味が活かせると思っています。去年全日本は6区を走らせて頂いて区間3位ということで、目標達成出来たんですけど、あんまりエースがいないと言われる区間で。また、箱根はエースが出てくる3区で結局8位という結果に終わってしまったので、ちょっと実力差っていうのをまじまじと見せつけられました。でもその分今年は、エースがいない区間じゃなくて、ある程度エースか準エースぐらいが出てくる区間でちゃんと去年の全日本の順位を出せることが、去年と違って強くなった証明になると思うので。しっかりエースがいる区間でも区間3位っていうのを目標にしてやっていくのを、残りの二つに関してもやっていきたいかなと思ってます。

――ありがとうございました!

井戸選手のインタビューいかがでしたか?黙々と練習やレースをこなし力をつけながらも、自分の殻を破りたいという向上心を持っているように感じました。また、エース不在と言われる中、自分の掲げた目標や戦うべきライバルの存在を視野に入れ、三冠へ向けて前を見据えている印象も受けました。昨年度の駅伝シーズンでは、納得のいく走りが出来なかったという井戸選手。今年度は強みをさらに活かした力走で、他校の選手と競い合う姿が見たいですね! 

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(TEXT=川口恵、PHOTO=福島瑠都)
 


 
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