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2015年度駅伝特集「エンジ魂」全日本駅伝直前 高田康暉インタビュー

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早稲田の主将としての思いを語ってくれました。
――夏合宿を振り返っていかがでしたか
 チームとしては動きづくりも取り入れて、より速く走るためにひとりひとりが色々なことに取り組みながら、かつレベルの高い練習ができたので、非常に良い合宿になったと思います。自分は走る量にこだわってしまったところなどがあり、少し怪我もしてしまって自分らしさが出なかったので、個人としては失敗もありました。

――自分らしさとは?
 大学1年2年の頃はすごく練習も出来たんですけれど、3年時からは故障も増えてしまいました。ただその時々に自分の状況と向き合うことで「今はこういう状態だからこうすれば良い」といったような判断が出来ていたのですが、今回は4年生になって、引っ張りたいという気持ちもあったりして、その判断がうまくできませんでした。そして気が付けば大きな怪我をしてしまっていたので、自分らしくなく迷ってしまっていたのかなと思います。  

――主将としてのプレッシャーなどもありましたか
 まだ駅伝主将としての役割は終わっていないので、プレッシャーがあるかないかというのは今はわからないです。今年は2、3月が良かった分欲張りすぎてしまった部分があり、主将となったことで自分をよく見れなくなっていたところがあるのかもしれませんが…ただ、それも含めて自分の力なので。早稲田の主将というのは頼れるエースだと思うので、そういった面でまだ発揮できていない悔しさと申し訳なさがあります。

――高田選手から見て合宿を経て成長した選手はいますか
 下級生が成長したと感じます。藤原(滋記=スポ2)とか永山(博基=スポ1)、佐藤淳(スポ2)あたりですね。今まで力を発揮できていなかった選手が夏合宿で何か掴んで、それを自分の力に変えられてきているのかなと。走りだけじゃなく競技に対する姿勢だったりにも変化が見受けられるので、このような選手が駅伝シーズンのキーマンになってくるのかなと思います。

――合宿中のチームの雰囲気はどうでしたか
 全日本の予選会で負けたりしたんですけど、合宿は全員で元気出してやろうぜと言って。合宿は本当に良い練習もできて、チームとしての結束も出てきたので、良い雰囲気でできた合宿だったと思います。

――出雲駅伝はどのように受け止めていますか
 現実的な結果だったのかなと思います。もちろん力を発揮できなかった人もいますけど、客観的に見てチームとしてまだまだだと感じました。本当に自信を持ってスタートラインに立てた人が何人いるのかなと。やってきたことを発揮できなかったという、それ自体が実力なんですけど、発揮できればもっと戦えると思いましたし。今のひとりひとりの気持ちの強さであったり、走り以外の面でもまだまだだと。自分自身も走れなかった責任はありますけれど。ひとりひとりが、例えば一色(恭志=青学3)と戦うとか、久保田(和真=青学4)と、中谷(圭佑=駒大3)と勝負しようと思っていた選手がどれだけいたのかなと。エンジを着て走りたいというだけじゃなく、走って戦いたい、絶対に勝ちたいという気持ちの選手が少なかったのかなと感じます。今のチームに足りない部分が出た駅伝だったと思います。結果が出なければわかりませんが、ただこれを機に気持ちの面でも変化のあった選手は多くいるので、全日本にむけては薬になったと思います。

――全日本に向けてはどのようなチームづくりをしていますか
主将としては雰囲気づくりであったり、やらなければならないことを共有しながら戦う姿勢というのを意識しています。だんだんその気持ちは見えてきているので、あとは結果だけですね。結果が出ればどんどん前に歩いて行けるので。なんとしても今回の全日本で勝って、箱根に向けても追い風にできればと思います。

――現在のチームの状況は
 チーム状況は誰を使っても良いような状態です。練習もレベルの高いものをこなせています。あとは試合で自信を持ってスタートラインに立つということが僕らの課題なので、当日まで選手ひとりひとりがコンディショニングであったり、攻めの気持ちを作っていくことが大切じゃないかと思います。そういった思いを襷で繋げていければ良いと思います。

――全日本での個人の目標とチームの目標を教えてください
 チームとしてはやはり勝ちたいという気持ちがあるので、勝ちにいく姿勢というものを走る走らないにかかわらずそれぞれが持って挑みたいです。去年はシード落ちしているので、挑戦者の気持ちで全員でいけるところまで戦うということが目標です。個人としてはどの区間でも勝負して区間賞を獲るという気持ちで臨みたいと思います。

――最後に読者の方へメッセージをお願いします
 今年から監督も変わって、101年目の早稲田大学競走部となりました。出雲駅伝は期待に応えることができませんでしたが、全日本では何が何でも自分たちの走りをして上位に食い込みたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

高田選手のインタビューいかがでしたか? 今季はここまで苦しい状況が続いている高田選手。しかしその言葉に焦りはなく、主将として冷静にチームを見つめています。結果にこだわり、勝負への強い気持ちを持つ高田選手の気迫の走りに注目です!  

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(TEXT=福島瑠都、PHOTO=松島萌)
 


 
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