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TEXT=山田浩平


 

はじめに

レガッタとはこういうものか。それが先週の日曜日に早慶レガッタを観戦して思った事だった。文字で表現するのは難しいがとにかく異質の感動があった。それは野球やラグビーなどでは得られない感動だ。野球などの他の競技とは異なり、選手の姿はゴール直前しか見えない。ではつまらないのかと言われると決してそうではない。好天に恵まれた春の陽気が雰囲気を演出し、人造物でない隅田川を舞台にしているところに異質の感動のもとがあると思うのだ。

焦点と結果


桜橋の下を通り過ぎる早大エイト。奥が慶應エイト

早慶レガッタは世界三大レガッタにも位置付けられるレースで、春の隅田川を舞台に行われる。両国橋付近から桜橋まで隅田川にかかる6つの橋を超えて行われるさかのぼる3200メートル、10分強の闘いは、沈没あり同着ありゴール間際の大逆転あり数々の名勝負を生んできた。20世紀最後の早慶レガッタは慶応の圧勝に終わった。では、21世紀最初の早慶レガッタはどちらが制するのか、それが今回の焦点だった。

結果はご存知のとおり、第70回早慶レガッタは慶応の勝利に終わった。一番最後に行われる対抗エイトの1艇身3秒差負けをはじめとして1勝3敗。一番最後に行われる対抗エイトは通算成績では37勝32敗1同着と上回っているものの、無念の3連敗となった。

応援部の存在


桜橋に集う人の群と早大の応援部

ところで、こういう闘いで忘れてはならぬのは応援部の存在である。早慶レガッタの場合、ゴール付近の桜橋付近の土手に応援席が設けられ、歩く隙間もないぐらいの人で一杯になった桜橋の観衆を巻き込んで、早稲田と慶応が隣り合わせに応援合戦を繰り広げる。早慶がこれほど接近して応援を行うのもレガッタこその醍醐味だろう。そして、いつも思うがやはり応援部は素晴らしい。単純に闘いを見ているだけでは得られないプラスαを彼ら彼女らはもたらしてくれる。早稲田のスポーツを見に行く人なら確実に出会うだろう彼ら彼女らの存在にも注目である。

レース後、そして

レースが終わった後、慶応の対抗エイトのメンバーが応援席付近まで凱旋してきた。その顔は満面の笑みを浮かべていた。逆を想像するに早大エイトの悔しさはどんなだったろうか。そして、慶応の塾歌が高らかに静まった桜橋全体に鳴り響いた。「悔しい」と一心に思った。そして「来年また戻ってこよう」とも。

来年は創部100周年を迎える漕艇部。いっそうの気合いを入れてこの早慶レガッタに臨んでくるだろう。最高の結末を期待したい。そして、今年行けなかった人も是非来年は春の隅田川まで足を運んで欲しい。絶対に他では味わえない感動を味わえるだろう。




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