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野球部特集「松坂世代最終章〜戦え同期〜」
法政戦観戦記
TEXT=杉崎有紀&長友亮太&石塚道崇(早稲田リンクス)

 早稲田の次の相手は法政大学。プロも注目のエース土居とリーグ屈指の破壊力を持つ打撃陣を擁し、優勝候補と目されている。優勝を目指す早稲田にとっては乗り越えなければならない大きな大きな壁である。

 4月27日(土) 早稲田0-0法政 TEXT=杉崎有紀
 この日の試合は寒かった。春に吹く強風はまだ肌寒く感じる。まして遮るものが周りにない神宮球場のスタンドに吹きつける風は容赦がなかった。

 先発は両校もちろんエースの早稲田・和田(人科4)と法政・土居。まさに投手戦。しかし投手戦につきものの試合を決める"ヒーロー"は最後まで現れなかった。スコアボードには18個の「0」が整列し、延長でさらに6つ追加された。延長十二回引き分けである。この日の早稲田は背番号「18」だけがマウンド上でまぶしかった。法政打線に4安打、17奪三振と数字だけで見れば絶好調にみえるが、四球をあまり出さない背番号「18」が5つの四球、そして深い外野フライを軽くもっていかれてしまうなどいつもの和田らしくないピッチングが目立った。しかしそこはエース。ランナーを出してからのピンチでは、集中力を高めた投球で法政打線をピシャリと抑えた。ここにも彼の人並み外れた精神力の強さが伺える。

 一方、和田の頑張りに応えたバッターはいない。法政・土居に対し4安打、9三振、延長戦も中途半端なバッティングが目立ち、特にクリーンナップのバットは、この日の気温のように冷えきっていた。どうしても1点が欲しい時に、相手がたとえエースであっても取れるチームは強い。犠牲フライでもいい、1点への執念がこの日の早大打線には見られなかったのではないか。

 一戦目が引き分けに終わったため第三回戦が決定された。先発はおそらく中一日でまた土居が投げるだろう。課題は明確だ。この日の「リベンジ」を早大打線に期待したい。


 4月28日(日) 早稲田5-2法政 TEXT=長友亮太
 前日の「松坂世代」早稲田・和田vs法政・土居の息詰まる投手戦から一夜明けた第二戦。昼下がりの神宮球場に登場した早稲田の先発ピッチャーは背番号16、ルーキーの越智大祐だった。

 前節立教との二戦目でも先発した越智は、初回先頭打者に初球ホームランという、何とも悔しい六大学デビューとなったわけだが、この日の越智は違っていた。130km台後半の速球を中心とした1年生とは思えないピッチング。スタンドから観戦していても、楽に見ることができた。不振の打線の方はというと、前日の湿り具合とは打って変わって奮起を見せた。最もタイミングが合っていたのは1番田中(社学2)。右に左にクリーンヒットを打ち分け、計4安打1打点という活躍ぶり。3回までに5点を挙げ、序盤で試合を決めた。ただ、打線が上向きとは言っても、4番比嘉や6番武内がノーヒット。ここぞという時のタイムリー欠乏症は昨年までと全く変わっていない。打つべく人が打たないと、打撃好調とは言えないのかもしれない。明日以降の奮起に期待。

 試合後、快晴の神宮球場に早稲田の校歌がこだまする。明日の試合後も法政より先に校歌を歌えれば。そんな思いで家族連れで賑わう神宮外苑を後にした。


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