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野球部特集「松坂世代最終章〜戦え同期〜」
法政戦観戦記
TEXT=杉崎有紀&長友亮太&石塚道崇(早稲田リンクス)

4月29日(月・祝) 早稲田3-4法政 TEXT=石塚道崇(早稲田リンクス)
 前日に引き続き、晴天の中試合が始まった。いやー、熱い熱い。。。

 今日の先発投手、法政は予想通りエース土居。が、早稲田は和田ではなく一年生の佐竹が先発だった。「昨日和田をほとんど使わなかったから、今日は先発で使うんじゃないの!?」と驚きつつも、連日一年生投手をどんどん使うのは思い切った野村監督の采配だなと思った。

 先攻早稲田で試合が始まった。法政エース土居の140kmを超える球速には驚いた!それに一球目に低めのストレートで確実にストライクが取れるというのも脅威だ。けれども、早稲田は五番伊藤貴樹のタイムリーヒットで1点を先制して順調なスタート。今日もいけるぞ!

 そしてその裏。先発一年の佐竹のピッチングだが、球が速い!身長170cmの小柄な体から速球がミットに吸い込まれる!一回はランナーを背負いながらも無失点で無難に切り抜けた。だが二回に点を取られ、越智にスイッチ。あの法政相手に一年生リレーを繰り広げるなんてよくやるなぁ。

 その後は小刻みに両チーム点を取り合い、一進一退の展開。チャンスは幾度となく訪れるがビッグイニングとまではいかない。早稲田もここぞという場面にあと一本が出ない。特に四番比嘉はチャンスでもうちょっと頑張ってほしいな。。

 結果的に法政が4-3で最後まで逃げ切って勝利。和田の登板はなかった。ということは第四戦で早稲田はほぼ確実に先発に和田を持ってこれるだろう。それに対して法政は今日土居を使ってしまったため、明日は二戦目と同じく継投で臨んでくる。これは早稲田がやや有利と見ていいのか!?


 4月30日(火) 早稲田1-4法政 TEXT=長友亮太
 1勝1敗1分―。久々に第4戦までもつれ込んだ早法戦。ゴールデンウィークで授業が休講になり、神宮球場には通常の火曜日よりも比較的多くの学生が応援に駆けつけた。

 早稲田は昨日の試合で惜敗したものの、エース和田(人科4)をしっかり温存。万全の態勢でこの試合を迎えた。対する法政は、エース土居が前日に9回149球の完投劇で、二番手ピッチャーの登板は避けられないところ。満を持しての和田登板だけに、第4戦の大方の予想では「早稲田有利」との呼び声が高かった。

 ところが、30日の神宮球場にアナウンスされたのは「9番ピッチャー土居」。もう一試合も負けられない法政は、第2戦で土居以外の投手陣が打ち込まれたことを懸念して、なんと土居を二連投させてきたのである。一方、早稲田の先発はもちろんエース和田。和田対土居。第1戦、延長12回の死闘がフラッシュバックする。今日は投手戦になる。そんな予感がした。

 しかし、ゲーム開始直後にその予感はあっさり覆された。初回、リーグ屈指の法政打線が和田の立ち上がりを攻め、2番澤村、3番河野が左右に連続ホームラン。いきなり2点を献上してしまう。その裏、早稲田も3番鳥谷(人科3)のタイムリーですぐに反撃するも、その後は二連投の法政・土居の前に打線が沈黙。2回から8回までなんと連続三者凡退に抑えられてしまう。毎回ランナーの出せずにいる早稲田に、学生応援席からもしだいにため息が多く聞こえるようになる。一方の法政は、和田の疲れが見える中盤6回と8回に1点ずつ追加し1-4。そして最終回、早稲田の攻撃。先頭の1番田中(社学2)がヒットで初回以来の出塁。2番青木(人科3)が確実にバントで送り、3番鳥谷が二塁打を打つも後が続かずゲームセット。法政がついに2勝目、虎の子の勝ち点を与えてしまった。 

 当日の天気予報とは裏腹に、3回あたりから雨が降り出した神宮球場。時より激しく降る中、応援席では傘を差す人も少なく、割れんばかりの声援で選手たちを応援したが、惜しくも敗戦。最後まで降り続けた雨を、歓喜の雨に変えることは残念ながらできなかった。優勝を目指す早稲田ナインにとって、この敗戦はあまりに痛い。次は今週末(5/4・5/5)の東大戦。逆転優勝へ向けて、未だ奮起できずにいる早稲田打線の真価が問われる試合になりそうだ。


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