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            TEXT=櫻井勇樹 


 

12月4日(第5回)
油断が生んだブレーキ


今回の全日本大学駅伝は、自分の競技人生の中で「ワースト1」ともいえるような走りしか出来なかった。
14.0キロを走って45分26秒の区間19位。屈辱的だった。
走り出して1キロで、体調の異変を感じた。
さしこみ・・・・・・
呼吸と共に、胸に脇腹に刺すような痛みを伴う。
痛みと闘っているだけの走りだった。
長い残り13キロだった・・・・・・
走っていて情けなかった。
原因は、出雲で走れたということで心にスキができたのだろう。
出雲の後に少し足を痛め、治ったら今度は風邪をひいた。
双方共に症状は軽いものだったが、一度狂った歯車はもとには戻ってくれなかった。
心の問題だった。
長距離特に駅伝に関しては、石橋をたたいてそれでも渡らないくらいの慎重さ
が必要だというのに・・・・・・

とても貴重な経験を積んだと思う。
出雲に置いてきた忘れ物を、箱根で取りに行かなくてはならない。
果たして「心」は箱根にあるのか・・・?




 



 
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