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部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。毎週1回更新予定です。
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2001/11/01更新
第7回 「アメフトリーグ戦(対慶応大)@大井第二球場」


4Q、背番号5QB波木健太郎(法2)選手のタッチダウンの瞬間

「ルールが分かりやすいか否か。」「初めて試合を見た人が興奮できるかどうか。」この2点、すなわち”初心者にとっての見どころ”がそのスポーツの人気を大きく左右する、と私は常々思っています。見方がわからないとやはりスポーツは楽しめませんよね。

その点からすると、私は、アメフト部の友人・新堀高志(副将:教4)の影響もあって、過去2回、アメフトを観戦していますが、いずれもその”初心者にとっての見どころ”を掴めずに終わってきてしまいました。私に限らず、多くの日本人にとっても、アメフトはその競技の知名度に反して、馴染みの浅いものではないでしょうか。

にも関わらず、アメフトには熱狂的なファンが多いですよね。このことは私にとってはちょっとした疑問でありました。今回こそ、その疑問を解決したいなぁと思いつつ、モノレールに乗って球場まで足を運びました。

 

 関東1部リーグ対慶応大学戦。早慶戦ということもあり観客も多かったのですが、なぜか最前列は空いていたので、私はそこに座りました。そして、試合開始までパンフレットを眺めていた私は、そこでひとつの”発見”をしました。

 早大BIGBEARSのパンフレット、38ページ。「アメフトは相手の陣地を取り合う、いわば陣取り合戦です。楕円のボールを相手の陣地に運ぶことにより、陣地を取ったことを示します。」……なるほど、もしかして?と思いました。

 サッカー、野球、バスケ、バレー。らゆるボールゲームで、初心者はまずボールを中心に見るはずだし、それだけでもある程度楽しめます。しかし、アメフトは「陣取り合戦」のためにボールを使うゲーム、それもラグビー以上に”陣地”に重点が置かれている競技なのでは?……だとすると、初心者こそ、ボールだけを追わずに高いところから全体を見なければならないのではないか?

 そう思って急いで上方の観客席に移動してみると、やはり正解でした。”陣取り合戦”として観戦すると私にもよくわかりました。なぜ、ボールを持っていないところでも、ぶつかり合いがあるのかも納得できました。

 試合の方は、まず1Qで早大が7点先制。ところが、2Qで差を詰められ、4Qで10-13と逆転されてしまいました。しかしここから早大が再逆転。23-13とし、最後は2点差まで詰め寄られたものの、逃げ切って春の早慶戦の雪辱を果たしました。いつの間にか私も拮抗する試合展開にのめり込んでいたし、会場もすごい熱気になってました。

 試合後は、歓喜のアメフト部員達がグラウンドで”紺碧の空”を大合唱してしまうほど。とっても熱い試合を見れた上に、私自身も3度目にして、はじめてアメフトがちょっと分かった気がして大満足の試合観戦でした。

では、今回はこのへんで。

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TEXT=鈴木英介
(すずき・えいすけ)

 教育学部教育学科教育学専修(3教)4年、埼玉県立浦和高校卒。1978年4月12日生まれ23歳。178センチ72キロ。所持資格としてサッカー準指導員、C級スポーツ指導員など。

 4月に新メンバーとして入会。地域では地元中学サッカー部の十数年ぶりの県大会出場に外部コーチとして貢献した他、自身も市民リーグでサッカーを続ける。大学では様々な体育会の友達の応援・観戦に行くこと数十試合。昨年度はしたくスタッフとしてわせだまつりフットサル大会の運営・審判もこなした。


 

 

 

 

 
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