これは、恐らく日本の多くのサッカーファンに当てはまる言葉だと思う。私もその一員だった。ここ数年Kリーグから韓国代表レベルの選手が活躍の場をどんどん日本のJリーグへと舞台を移している。代表は日本とさほど差はないが、国内リーグはどうなんだろうか?
そんな思いが私を韓国へと駆り立てた。観戦したのは昨年の王者安養(アニョン)。現在ジェフ市原に在籍するFWチェ・ヨンスも昨年の優勝メンバーである。会場は安養市スポーツコンプレックス。ソウル市内から電車とバスを乗り継いで40分程度の場所にある。日本でいえば東京から柏や浦和までの距離と言えばいいだろうか。
60000ウォン(約600円)を支払いメインスタンドへ。驚くことにゴール裏にはアウェイチームだけでなくホームの安養側までもがガラガラであった。安養サポーターは総勢20人といったところか。レッドデビル(日本でいうウルトラス)は大勢いるはずだが、リーグ戦はいまいち盛り上がりに欠けているようだ。試合レベルとしては、J1の下位、あるいはJ2の上位と同じくらいに感じた。代表に見られるような激しいプレスも見られず、正直期待外れなゲームだった。観客数は約8000人。総人口から比べれば多いのだろうが、閑古鳥の鳴くスタンドではいまいち魅力に欠けてしまうのも無理もない。
どうやら韓国では日本と同様サッカーよりも野球の方が人気が高いように思える。それは、現地で販売されているスポーツ紙4紙を見ても明らかだった。サッカーの試合があった翌日ですら、サッカーの扱いはたったの2ページ。それに引き換え野球のほうは1試合に1ぺージを費やしている球団まであった。まるで日本のスポーツ紙そっくりだ。裏面には充実した芸能欄も掲載されていた。韓国のスポーツ紙は日本のスポーツ紙を真似して作られているので仕方のないことなのかもしれない・・・
次回に続く!
TEXT=福岡吉央
(ふくおか・よしてる)
人間科学部スポーツ科学科4年
スポーツ社会学宮内ゼミ所属
6月から新たにワセダウィルウィンの一員に。普段は暇を見つけてはスポーツ観戦の為にスタジアムに足を運ぶ日々を送っている。
昨年は野球、サッカー、ラグビー、アイスホッケーを中心に計136試合を観戦。手帳にはスポーツスケジュールが満載の為、周囲からは変人扱いを受けることも。又、かなりの南米通でもあり、パスポートには中南米諸国の出入国スタンプが所狭しと並んでいる。
来年度から某スポーツ紙に勤務予定。
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