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崎重朋憲 (大学生ゲートボーラー)
TEXT=鈴木雄大
PHOTO=清野由理子(Ag_texts)

from Wasedawillwin Start! vol.2

 

 大学生がゲートボール?ふとしたことで見つけた大学生ゲートボーラーの存在。しかも取材当日に現れたのはイメージとはまで正反対の体格のいい好青年。体格がいいのは、高校時代にやっていたハンドボールと、大学に入ってからのアルティメット(前号リアルボイス・山木さんと一緒に活動していたという)のためだというが、では、それが今なぜゲートボールなのか?

 「高校の時に膝を怪我してしまったんです。アルティメットも体がついていかなくて、結局やめてしまった。そんな時にたまたま履修していた卓球の授業で、ゲートボールの普及指導委員だった森先生に誘われたんです」
−でもゲートボールというとお年寄りだけのスポーツというイメージがありますが。
「というより単に誰にでもできるスポーツでしかないんです。活動量が少ないのが物足りないかもしれないけれど、体力より作戦がモノをいうスポーツですから。場面場面でいろんな選択肢が出てくるので、やってみるとゲートボールって意外に難しいなって印象も出ると思うよ。俺もスポーツ観も大きく変わって、新鮮だったし」
 
しかし、先天的なイメージのためにサークルの勧誘は難しいようだ。
「入学式の時なんですけど、記念会堂前でビラを渡そうとしたら『ゲートボールですか、これだけはもらっちゃいけない気がします』とか言われて(笑)。『ビラだけでも』って言ったら『勘弁して下さい』とか言われた(一同爆笑)。その時は凄くショックでしたね」
−確かに、ちょっと構えてしまうかもしれません。
「でも実際俺を見てもらえればわかるけど、ゲートボールってイメージないでしょ。だから今はゲートボールは表に出さないで、まず俺達との出会いで面白いなと感じてもらって、それからゲートボールに入った方がスムーズに楽しめると思うんだよ。俺自身もいろんな人と出会えて、それが大きな経験になったと思うし」

 比較的簡単で様々な人と対等に戦えるがゆえに、どんな人とも出会え、共通の話題ができるゲートボールというスポーツ。私達も、目を光らせてゲートボールを語る彼にすっかり魅せられてしまった。この取材すらも、彼の「出会い」のひとつになってしまったようだ。

(注:取材はWasedawillwin Start! vol.2用に昨年10月に行われたものです)

 


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