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早慶バスケットボール観戦リポート
   TEXT=布川健太郎(広告研究会・早稲田リンクス)

 

 毎年、早慶戦の後の行事として、影が薄い早慶バスケットではあるが、そのおもしろさ、テンポの良さは他のスポーツの追随を許さない。特に早稲田にはバスケットを少しかじったことのある人であれば知らない人はいないという有名選手が大勢いる。高校三冠を遂げた畑山も今年はキャプテンとして、チームを引っ張っている。

 男女ともに伝統的に実力が伯仲している。近年、女子対抗戦では早稲田に分があるが、男子対抗戦は共に2部リーグで実力は伯仲している。昨年度、秋の定期戦では特に男子が残り数秒で今年度キャプテン畑山が逆転のレイアップシュートを決め土壇場で勝利をものにした。その例にもれず今回も非常に見応えのある定期戦となった。

女子戦

最初は女子である。パンフによると今年のメンバーは昨年と大きな変更も無く非常にチームとしてまとまっているとある。しかも学生コーチには元全日本の萩原(注:日本人初WNBAプレイヤー、現在第二文学部在学中。詳しくはこちらをどうぞ)がついている。

 前半から早稲田は積極的な展開を見せ、激しいプレスで慶応にチャンスを作らせない。特にガード大畑からの堅実なパスワークからしっかりと早稲田ペースを作り出す。慶応も西川のカットインから何とか食らいつこうとするが結局、女子対抗戦は早稲田余力を残して82-32で慶応を下し、定期戦19勝目をあげた。終わって見れば、1部と3部の差が表れた試合結果であった。

男子戦

 そして、次は男子対抗戦である。試合開始前から、会場は両校のアップを見て、高まる興奮を抑えきれないほどの盛り上がりであった。試合もその盛り上がりのままに進行していった。早大は要所でのイージーミスが多く、なかなか慶応を引き離せずにいた。対照的に、慶応は少ないチャンスを巧く使い、早大リードの土壇場で慶応、志村からのアリウープパスをきっちり決めて延長戦へと持ち込こんだ。

 延長はさらなる、シーソーゲームであった。早大がリードすると慶応もそれに答えるという息づまる熱戦である。最終的には残り2秒慶応ボールでリスタートするも辛くも抑え80-79で慶応を下し31勝目をあげた。

 しかし、圧巻だったのは慶応1年志村のプレーであった。高校を卒業したばかりの彼がすでに慶応のゲームいや、ゲーム全体を操っていた。彼のプレーには華は無いが、ひたむきさがあり、人に感動を与えるプレーをする。来年以降も是非注目したい選手である。

 しかし、やはり早稲田は畑山である。さすが畑山という落ち着いたプレーで早稲田の勝利を支えた。

 この接戦をモノにしたことは彼らに自信を与えただろう。男子にはぜひ、念願の1部昇格を今年こそ果たしてもらいたい。1部リーグで戦う力はすでに十分である。活躍する彼らの姿を1部で私は見たい。そして、女子は念願である、全日本制覇を果たしてもらいたいものである。

おまけ
試合後、男子女子両キャプテンにお話を伺いました。

畑山「伝統の一戦に勝つことができて非常にうれしいですね。特に延長戦は一丸となっていました。必ず1部昇格します。応援よろしくお願いします。」

天草「秋期リーグ戦に向けて、チームを上手くまとめあげていきたいと思います。」

 




 

 
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