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全日本大学駅伝「テレビ」観戦記。
TEXT=長友亮太


 そして後半戦。5区は原田の活躍で何回もアナウンサーが叫んだ「スーパールーキー」空山選手。一度は山梨学院に前に出られたものの、2位でもらったタスキを、順位を落とすことなく6区・五十嵐選手へ渡す。しかし、すぐ後ろには山梨学院と法政の影。そして6区、ついに5km過ぎ、山梨学院の清田選手に抜かれてしまう。大丈夫か早稲田。ハラハラしながらテレビに噛り付いていると、なんとこの重要な局面で、予定通りにお昼のニュースに突入。おいおい!

 ニュース終了後も、なかなかエンジは映らない。画面では順天堂・野口選手が3位に浮上している。ということは、ニュースの間に早稲田は4位に落ちた模様・・・。7区は予選会で学内11位と悔しい思いをした櫻井選手。駒沢・山梨学院・順天堂に続き4位でアンカー後藤選手に。後藤選手は理工学部に一般入試で入学した、文武両道の鑑とも言えるランナー。後方からは法政を捕らえた中央が差を詰めてくる。最長区間の8区、何とか19.7kmを走りきったが、2校に抜かれて最終的には6位でゴール。最後の最後はひやひやしたが、どうにか来年のシードを確保した。「目標はあくまで優勝」という、早稲田のランナー達にとっては当然の、むしろ日本一になれなかった悔しさの残るレースだったのかもしれないが、久しぶりに面白い早稲田を見ることが出来た。

 レース前に他大学が早稲田をどう評価していたかは解からないが、とりあえず、テレビ朝日が早稲田をマークしていなかったことは実況から伺えた。「優勝争いは紫紺対決、あとは山梨・法政くらいかな」という予想(願い?)が見え隠れする中継であり、4区の原田の快走も、最後の最後までアピールされることが無かったのは本当に残念だ。実際、レースが終わってみれば3位までは紫紺・山梨だったのだから、文句も言えないが。ともかく、今回の全日本で、箱根駅伝に向けて、日テレは早稲田を厳しくマークせざるを得なくなったことは間違いない。

 頑張れ早稲田。今度は箱根で優勝を。そして来年は最初からテレ朝にマークされて下さい!

 

 
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