往路は混戦の末、神奈川大学が優勝を飾った。復路はその神奈川に駒沢・順天堂が絡み、トップ争いをする展開が予想される。往路では法政のエース・徳本にアクシデントが発生したが、復路で心配なのは順天堂9区・岩水。足の負傷から9区に回り、回復を待つことになったが、果して岩水は走るのか。また走るだけではなく、本命の駒沢を脅かす走りが出来るかも重要なポイントだろう。

早稲田は往路、一時は首位に立ったが結果は4位。トップと1分19秒遅れでのスタートとなる。2分後には大混戦の5位グループが迫っていることもあり、前を狙いながらも後続を寄せ付けないレースが必要になってくるだろう。シード権確保に安穏とせず、あくまでも優勝を狙う早稲田。その中でも特に注目したいのが、空山・後藤・櫻井の3選手である。

空山は7区を任されている「早稲田のスーパールーキー(by テレビ朝日)」。7区は一般的に気温の変化が激しいため、それにどう対応できるかがポイントである。空山が初の箱根駅伝でそれをどのように攻略していくかにも注目したい。伊勢の全日本駅伝では、原田から2位で貰った襷をそのまま2位で繋ぐことに成功しており、20キロを走る目処も付いているので、好走が期待できるだろう。

後藤は「裏エース区間」の9区。昨年も後藤は9区を走り、早稲田の復路5位に貢献した。昨年、その後藤から襷を受けた10区・鈴木は区間新の激走を見せた。今年も復路、早稲田がラストスパートを見せるためには、後藤が良い形で10区に繋げることが最低条件となる。9区は昨年まで3年連続で優勝争いの激しいデッドヒートが繰り広げられた。この争いに後藤が割って入ることを願いたい。

櫻井は補欠登録されているものの、その実力からして8区か10区に起用されることはほぼ確実だろう。原田・新井と共にこの1年、早稲田を引っ張ってきた選手として、必ず結果を残してくれる筈だ。