今月21日、第83回箱根駅伝本大会の出場権をかけた予選会が、陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までの20キロコースで行われる。この予選会で本大会への出場権を得ることができるのは9校。事前にエントリーされた各校14名の選手のうち当日は10名以上12名以下が出走。そのうち各校上位10名の合計タイムにより上位6校を選出。残りの3校は、関東インカレで獲得したポイントに応じた時間をチームの合計タイムから減算し選出する。
今年の早稲田のインカレポイントは昨年度を10秒上回る4分20秒で、これは短距離、フィールド競技を得意とする筑波大学と並び参加校中1位。またメンバーの1万メートル平均タイムも参加校中1位となっており、昨年果たせなかった予選会トップ通過に期待がかかる。しかし参加校の実力は拮抗しており、油断は決してできない状況である。そんな中、今年の早稲田は1年生が4人エントリーされている。1万メートルを30分台前半で走る力は持っており、夏の合宿でも上級生と共に走り込んできているものの、やはり20キロという距離に対する不安は残るだろう。そこをカバーしていくのが、走りだけではなく精神面でもチームの中心となっている河野隼人、藤森憲秀(ともにスポ4)、宮城普邦(一文4)の4年生3人である。特に宮城は関東インカレで4位、また9月下旬に行われた日体大記録会では1万メートル28分台に突入しており、今年上り調子。チームの柱となる事は間違いないだろう。また、3年生の駒野亮太(教3)も調子を上げてきている。こうした上級生たちがどれだけ積極的にチームを引っ張っていけるかが、予選会上位通過の鍵となる。
また、今年最大の注目選手は、やはり竹澤健介(スポ2)である。昨年の予選会でも日本人1位の大活躍を見せた竹澤だが、今年は4月の世界クロカンで49位(日本人4位)、8月のロベレート国際で5000m4位(記録は日本歴代3位)と、世界の舞台でも好記録を出し、更にパワーアップしている。予選会では個人での総合1位に期待がかかるのはもちろんのこと、是非とも60分台を突破し、チームに出来る限り大きな貯金を作って欲しいところである。
今年の早稲田は昨年も予選会に出場した選手が14名中8名。大勢のランナーが一斉にスタートをきり、大学ごとの熾烈な駆け引きが行われる予選会の走り方はよくわかっているだろう。そういった選手が経験のない選手を牽引し、チーム一丸となって本大会への切符を是非とも1位で獲得してもらいたい。
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関連サイト
関東学生陸上競技連盟公式サイト
早稲田大学競走部公式サイト
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