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2002/6/19 [野球部]

28年ぶりの日本一ならず!亜細亜大にサヨナラ負け。

 
ゲームセットの瞬間。
 
 
和田投手が最優秀投手賞に。
 
 
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第51回全日本大学野球選手権大会決勝
早稲田大×亜細亜大
6月19日(水)明治神宮野球場

 本格的な梅雨を思わせるような前日の雨からは打って変わり、19日の東京は久々の晴れ模様。都心では30度を超える真夏日となり、ジリジリと日差しが照りつける絶好のスポーツ日和となった。そんな中、第51回全日本大学野球選手権決勝、早稲田大×亜細亜大(東都大学野球連盟)が行われた。早稲田・和田毅(人4)、亜細亜・木佐貫洋。大学球界を代表する左右両エースの投手戦が期待される一世一代の大一番。決勝戦で注目のカードが実現したこともあり、平日にもかかわらず神宮球場には1万2000人の観衆が詰めかけた。

 立ち上がりがあまり良くない和田であるが、この日は初回からストライクが先行し、次々と三振を重ねていく。今日もいけるのではないか、と予感させる。2回表、早稲田はすかさず1死1・3塁の好機を迎えたが、準々決勝でホームランを放っている島原(人2)、期待のルーキー山田(人1)が連続凡退。先制点が重要になってくる投手戦だけに、後々振り返るとこの拙攻には悔いが残ることとなる。その後、亜大の先発木佐貫は尻上がりに調子を上げ、和田同様、三振の山を築いていく。

 虎の子の先制点は亜大にもたらされる。5回裏、それまで亜大打線をノーヒットに抑えていた和田が突如崩れ、下位打線に2安打を許し1点を奪われる。しかし、早稲田は続く6回表に伊藤(社4)がセンター前にしぶとくヒットを放って同点に追いつき、チームに活気を与える。8回表には1死1・3塁のチャンス。しかしここでは木佐貫が気迫のピッチングを見せ、武内(人1)、由田(一文3)が連続三振を喫する。9回表も同様にチャンスを作るも最後の一本が出ず、重いムードで9回裏亜大の攻撃を迎える。疲れの目立つ和田は甘いコースを狙い打ちされ、1死1・3塁、一打サヨナラのピンチ。相手打者は川本。和田の投じた109球目を川本は真で捉えセンターへ大飛球。その瞬間、亜大側スタンドからは紙テープが投げ込まれ、早稲田側スタンドは声を失った。川本の当たりはサヨナラ犠牲フライとなり、三塁ランナーがゆっくりホームイン。1-2で早稲田は惜しくも28年ぶりの優勝を逃した。

 和田はリーグ戦の疲れが残る中、大会を通じて不調だったものの、チームを見事に決勝戦まで牽引し、準優勝の原動力となった。しかし本日の試合では、164球、14奪三振の力投を見せた木佐貫の調子が僅かに上回っていた。近年稀にみるハイレベルな4年生が揃う今年、この試合が大学日本一を決する決勝に相応しい見応えある投手戦であったことは確かである。バックネット裏に勢揃いしたプロ野球スカウト陣も納得の試合内容であったことであろう。今後、野球部は秋までオフシーズンに入る。秋季リーグ戦では王者として他大学を迎え撃つ形になる。春秋連覇へ向けての道は困難ではあるが、夏にリーグ戦や大学選手権で見つかった課題を克服し、是非とも優勝を狙ってほしい。そして、秋こそは日本一を。明治神宮大会で再び亜大との決勝戦を期待したい。

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(TEXT、PHOTO=長友亮太)
 


 
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