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ア式蹴球部磐田合宿練習試合
8月28日(水)
ジュビロ磐田大久保グラウンド(静岡)
得点者(早大)今野
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ア式蹴球部は20日からの御殿場合宿に引き続き磐田での合宿に26日から入り28日、先日のJリーグ第一ステージの覇者、ジュビロ磐田との変則練習試合に臨んだ。御殿場合宿では予想以上の感触を得たと語った藤原監督の想いに応えるプレーが格上相手に期待できるのか、夏の中盤でのチームの状態を見れるという点でも注目の練習試合となった。
午後4時からの試合はまだまだ暑さが残る太陽の下、ジュビロ磐田大久保グラウンドで行われた。元はヤマハ野球部の練習場だった為にバックスクリーンがあったりとサッカーグラウンドらしくない形はしているが、ジュビロ磐田の聖地ともいえる場所であり、多くのジュビロサポーターが見守る適度な緊張感の中で試合は始まった。
「いろいろ試している段階」という監督の言葉通り、今日の布陣は御殿場でのAチーム、Bチームにこだわらないメンバーで、チーム内での競争は夏に入ってから一段と増していることが窺えた。その中では4年生の2人、主将の佐藤選手とDF谷口選手はAチーム定着と見ていいだろう、チームの柱としての安定した働きが目立ち、積極的な声掛けや、ピンチでの落ち着いた処理、中盤でジュビロの選手に果敢に挑み、ピッチを駆け回る姿からはプロ選手にも引けをとらない気迫を感じた。また1年生の玉田選手のサイドからのチャンスメイクや、鮮やかに相手をかわしていくドリブルは観客の目にも止まったようで「あの選手は上手い!」という声が至るところから聞こえ、玉田選手の能力の高さを再確認することができた。・・・が一瞬の集中力の途切れや、コントロールミスなどで空いた空間を相手が見逃すはずもなく、13分藤田俊哉、23分、38分に高原、42分中山にゴールを決められ前半は0-4で折り返し、後半は両チーム共にメンバー総入れ替えで臨んだ。こちらもゴール前一歩手前まではもっていけるのだがその後が続かないという惜しい場面が何度もあってやきもきさせられ、4年生今野選手の1点があったものの1-3で結果1-7の敗戦となった。
試合後の監督は「全然ダメ。いくらトップチーム相手とはいえ、何もさせてもらえなかった。」と少々ご立腹の様子だった。あのゴン中山や高原、名波や藤田や福西や服部と早稲田の選手が並んで試合しているというだけで素人は感動してしまい、何もやれなかったということもないように思っていたのだが、監督は早稲田の選手はもっともっとやれると期待していたのだろう。そして実際早稲田のア式蹴球部の力はこんなもんじゃないのだと思う。ベストメンバーに残るのは「集中力が最後まで持続できる安定した選手」ということで技術力やチーム力はさることながら精神力の向上も今後のカギになるのかもしれない。
9月から再開するリーグ戦、今は2部6位という微妙な位置につけているが3位以下の差は大きくはない。ア式蹴球部のさらなる奮闘を期待したい。
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