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早大
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23
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9-10
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23
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オックスフォード大
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14-13
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日英大学対抗ラグビー2002
9月15日(祝)
早大上井草グラウンド
得点者(早大)大田尾・桑江・安藤(PG)
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7月7日、ラグビー蹴球部が東伏見グラウンドにさよならしてから約70日。上井草に移転した新グラウンドの柿落としとなるオープニングゲーム、日英大学ラグビー対抗戦2002、早稲田大学vsオックスフォード大学(以下オ大)戦が行われ、23-23の引き分けという結果に終わった。
このシーズン開幕直前に行われる日英大学ラグビー対抗戦は夏合宿の成果を試す格好の機会になる。早稲田は今年2月〜3月の英国&アイルランド遠征でオ大と戦いAチームは13-50で敗れている。まさに雪辱戦だった。
試合は14時過ぎに始まり、一進一退の攻防が続く。時折ビッグゲインするものの、寸前のタックルで陣地を回復する。あと一歩をお互い許さない。重い空気が張り詰めていた。実力はほぼ互角のロースコアの好ゲームになるだろうことはすぐに想像がついた。こういう試合の場合、主導権を取ることが試合の分かれ目。主導権をめぐっての試合が展開された。
先手を取ったのはオ大。すばやく左に展開し相手FBがスピードで相手を振り切り最後は自ら蹴ったボールを押さえて前半16分に先制トライを奪われる。早稲田はすぐに取り返す。22分、ゴール少し左のPGをCTB安藤が確実に決めて3-5。ここから急に試合が動き出した。直後にオ大はPGのチャンスを外し、また早稲田も右に展開しWTB山田が飛び込むものの直前で外側に押し出され得点ならず。早稲田は31分、34分と立て続けにCTB安藤がPGを成功させ9-5に。このまま前半が終わると思われたロスタイム。ジリジリ相手に押され。最後は右に展開され相手WTBに端に飛び込まれ逆転トライを奪われた。9-10の1点差で前半を折り返す。点差は1点差なものの、早稲田は前半ノートライ。課題の残る前半だった。
後半に入っても前半のような状況が続く。この空気を切り裂いたのがSO大田尾。後半7分にパスと思わせ自ら飛び込む技ありの逆転のトライ。ゴールも決まり16-10。激しい展開は継続される。18分、相手SOにPGを決められ16-13。25分には軽率な展開パスを相手に潰されターンオーバー。そのまま左に素早く展開され、相手WTBにトライを奪われた。ゴールも決まり16-20と逆転される。すると早稲田は、33分に混戦から中央少し左を代わったLO桑江がトライ。ゴールも成功し23-20と再々再逆転する。するとオ大も反撃。ゴール左で早稲田の反則から得たPGを決め23-23の同点に。このまま終了かと思ったが早稲田は終了間際、総攻撃を仕掛ける。いい形から右に展開しトライ・・・と思ったが痛恨のノッコン。そのまま試合はノーサイド。23-23という結果に終わった。
清宮監督が「勝ちたかったが、いい試合だった」と言うように本当にいい試合だった。ラグビーの場合、メンタル面が多大に影響してくる。緊迫した展開の中でどう集中力を切らさず試合運びをしていくのか。最後は追いつかれてしまったが、何度もリードされながら逆転をしたのは評価できる。この経験は上位チームとの対戦で活きてくる。
そして、昨年度に比べてかなりのチーム力・個人の進歩が見られた。トライも決めたSO大田尾はパスの精度にはもともと定評があったが、今年は自ら前に行こうという積極的な姿勢が見られ、パスか自分で来るのかという判断は必ず相手ディフェンスの迷いを生むだろう。CTB武川の抜けたプレースキッカーは今年はSOからCTBにコンバートされた安藤が務めるが、キックは非常に正確なので安心して見ていられる。ラインアウトも昨年度は荒れていたが今年はHO阿部が抜群の安定感を見せる。新戦力も台頭し、厚い選手層が出来上がり、怪我などで大幅な戦力ダウンすることはない。
しかし、懸念材料もある。キャプテン山下に本来のキレが見られなかった。シーズンが進むにつれ、調子が整ってくるのだろうか。シーズン前なので敢えて怪我を避けているようにも見えた。そしてNO8佐々木。鳴り物入りで入部し1年でレギュラーを奪取した大器はまだチームに馴染もうとしている段階だ。焦らず温かい目でじっくり成長を見守りたい。また、ラインのパス回しでのミスや時折許す中央でのビックゲインにもまだまだ改善の余地はある。
15日の試合で明治大学が関東学院大学に勝った。早稲田と関東学院の2強と言われた今期の大学シーズンに名門明治が復活をアピールしてきた。今年の早明戦も過去同様熱いゲームが期待できよう。打倒関東を目指していればよかった昨年度と違い、早稲田は今年は他校からマークされる存在でもある。揺れ動くラグビーシーン。筋書きのないシーズンがとうとう始まった。来年1月頭の大学選手権決勝に残り日本一に輝くチームはどこか。
新スローガン『ULTIMATE CRUSH(完膚なきまでに叩き潰す)』を掲げ戦う清宮ワセダ。今年は「優勝」しかない。
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