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2002/11/24 [米式蹴球部]

見えた、関東制覇!!残り2秒での大逆転劇。26−24で関東王者法政大学を倒してクラッシュボウル決勝へ。

 
 
 
 
 
早大
26
7-0
24
法政大
0-10
10-7
9-7

関東大学アメリカンフットボール
クラッシュボウル準決勝
11月23日(祝)駒澤陸上競技場

 来た来た来た。今この原稿を書いているときでさえ興奮が収まらない。難攻不落、関東選手権(現クラッシュボウル)で8連覇中の王者法政大学の牙城がついに崩れた。誰もが法政大学の勝利を確信していた試合で、早稲田が今シーズン最高のパフォーマンスを見せた。試合時間残り2秒から48ydのフィールドゴール(3点)を成功させ、26−24で法政を破った。先日のリーグ戦でクラッシュボウル初出場という快挙を成し遂げた米式蹴球部BIG BEARSが今日、また新しい歴史を刻んだ。クラッシュボウル決勝戦進出。決勝の相手はリーグ戦で手痛い逆転負けを喫した専修大学だ。もうあの時と同じじゃない。決勝で勝つのは早稲田だ。そして大学日本一を決める甲子園ボウルへ視界は限りなく良好だ!!

 早稲田のキックオフで始まったこの試合。最初から早稲田は飛ばした。最初のドライブで法政のランに苦しめられるものの、自陣37ydから始まった法政のシリーズで主将関谷の渾身のタックルが成功するなど奮闘。相手にパントさせることに成功しこのドライブを無失点で切り抜ける。続く早稲田の攻撃はランが冴えた。TB長岡が中央を強引に、QB波木が自ら左に、そしてFB神が中央を抜け出すなど連続ファーストダウンを奪い敵陣5yd地点まで進出。しかし、ここで今リーグ戦の1試合平均失点7点を誇る法政ディフェンス陣が立ちはだかる。ランでの中央突破を3連続試みるものの阻止さて、4th downに。ここで早稲田はギャンブルに出る。これが見事成功し、QB波木が中央左に気迫で飛び込んで7分34秒に先制する。キックも決まり7−0。幸先のよい出だしとなった。そして、続く法政のドライブ、相手がキックオフのボールを処理ミスして敵陣7ydからの攻撃となる幸運。しかし、上手さに勝る法政、ラン中心でジワジワ早稲田陣まで進出する。早稲田もたまらずブロックするが止められない。そして、中央左側を20yd超えるパスが通って自陣17yd地点となったところで勝負は第2Qへ持ち込まれる。

 第2Q、自陣17ydから相手の攻撃が始まる。最初の相手の攻撃で残り1ydでのギャンブルプレーまで持ち込んだものの、計測でギリギリ1st downを獲得され、残り7yd地点へ進出される。タッチダウン目前のシリーズで早稲田は耐えた。LB亀田の好ディフェンスなどで何とかフィールドゴールによる3点に抑える。得点の欲しい続く早稲田のドライブ、キックオフリターンでTB長岡が一気に敵陣48ydまで進出すると、FB神、QB波木、WR吉田が次々とゲインし、敵陣5ydまで再び進出する。しかし、ここでまた法政の意地のディフェンスでタッチダウンを奪えない。さらに確実に点をと狙ったフィールドゴールがまさかのミス。無得点でドライブを終えて攻守交代。ここで法政は待ってましたとばかりに反撃開始。敵陣20ydからの攻撃でランで確実にゲインを重ねていく。そして、11分3秒に残り42yd地点からの攻撃でポカッと中央に空いた早稲田ディフェンスの一瞬の隙をついてタッチダウンを奪われる。キックも決められ、7−10と逆転される。王者は簡単には勝たせてくれないのだ。

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(TEXT=山田浩平、PHOTO=近藤優美子、山下葉子)
 


 
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