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早稲田
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31
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12-7
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19
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関東学院
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19-12
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第41回全国大学選手権大会決勝
早稲田大学×関東学院大学
1月9日(日)
国立霞ヶ丘競技場
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2004年1月17日、きょうと同じ舞台、大学選手権の決勝で関東学院に敗れた日。あれから1年。早稲田は打倒カントー、王座奪回を目指して戦ってきた。そして今日。ついにその日がやってきた。宿敵・関東学院を31-19で破り、早稲田は2年ぶり12度目の大学王者の座についたのである。
開始直後の3分、SH後藤(教4)の突破から相手ゴール前でラックを作ると、そこからFL松本(人3)が素早い球出し。SO安藤(人4)、CTB菊池(人4)、FB五郎丸(スポ1)と繋ぎ、最後はラインの右端にいたWTB内藤(人4)がトライ。五郎丸のコンバーションも成功し、早稲田が7点を先取する。この後、一進一退の攻防が続くが、次の得点を奪ったのも早稲田であった。前半32分、センターライン付近でも早稲田ボールのスクラムで、後藤からパスを受けた五郎丸が相手のタックルを上手くかわし、ゴールまでの50mを独走してトライ。12-0。この時点では、このまま早稲田が試合を優位に進めていくかと思われた。
しかし、相手は昨年の大学王者である。このままで終わるわけがない。前半36分、SO安藤のキックをチャージしたFL北川忠が、ディフェンスに引きずられながらもトライ。12-7と追いすがる。このトライで本来の調子を取り戻した関東学院。CTB有賀を中心とした堅い守りで早稲田にチャンスを与えない。前半はこのまま12-7で折り返したが、後半に入ってもこの勢いはとどまらない。後半9分に後藤のパスをインターセプトしたSH吉田が独走し、WTB北川智にラストパス。北川智がゴールに飛び込み、関東がついに同点に追いつく。コンバーションも成功させ、12-14と逆に2点のリードを奪われる展開となってしまった。
しかし、リードを奪われても選手たちは落ち着いていた。ここから早稲田の猛反撃が始まる。後半13分の安藤がトライを奪うと(19-14)、17分にも相手ボールのラインアウトを奪い取ったLO内橋が60mを独走してトライ(26-14)。この連続トライで、試合の流れを再び自らのモノとする。この展開を導いたのはFW陣のがんばりであった。マイボールのラインアウトこそ半分程度しか確保出来なかったが、相手ボールのラインアウトをたびたび奪い取り、密集で確実にマイボールを継続させ、バックスの高速展開へと繋いだのだった。
この後、後半39分にもCTB今村(スポ2)のトライで追加点を挙げた早稲田。終了間際に関東学院が北川智のトライで一矢を報いるも、時すでに遅し。ノーサイドの笛が鳴る。31-19のスコアで早稲田の勝利。2年ぶり12度目の大学王者に返り咲いたのであった。
試合後のインタビューで、今季主将を務めたPR諸岡(人4)は涙を流しながらこう語っていた。「このチームで、早稲田としてもっと試合がしたいです」と。私も同じ思いである。このチームの戦いをもっと観ていきたい。さあ、次は社会人との戦い、日本選手権である。社会人の壁はとても厚いが、その壁を打ち破っていく早稲田フィフィティーンの姿を見てみたい。
関連URL
早大ラグビー蹴球部公式サイト
関東ラグビーフットボール協会
日本ラグビーフットボール協会
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