9月4〜6日、国立競技場にて第78回日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)が行われた。学生日本一を決めるこの大会、早稲田は男女合わせて7種目で優勝を果たすなど大活躍を見せ、総合得点でも男女ともに3位に輝いた。
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100mで2位に入った木村慎太郎(スポ4)。 昨年の5位から3つ順位を上げた。
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江里口匡史(スポ3)と木村慎太郎(スポ4)の世界選手権代表二人が出場した100m。多くの観衆の注目を集めたレースは、江里口が10秒13の好記録で制し見事大会3連覇を果たした。「正直(連戦の)疲れはあった」という江里口だったが、決勝では中盤以降異次元のスピードで一気に抜け出し勝負を決めるなど、日本代表の力をまざまざと見せつける圧巻のパフォーマンスを見せた。自己セカンドベストとなる記録については本人も納得で、世界の舞台を経験したことでの精神面の充実、余裕が今回の結果に繋がったようだ。一方の木村も、江里口に先着を許したものの2位をしっかり確保し、早大勢がワンツーフィニッシュを達成し周囲の期待に応えてみせた。
早稲田は、江里口−木村−梶将徳(スポ1)−久保田裕是(スポ2)のオーダーで臨んだ4×100mRでも優勝し、スプリント王国ワセダの健在ぶりをアピール。1走の江里口がスタートから奪ったリードを木村が広げると、3走の梶も堅実な走りとバトンパスで4走の久保田に繋ぐ。これまで度重なるケガに泣かされてきた久保田だが、この日は伸びのある走りで追いすがる筑波大らを振り切り、アンカーの重責を果たした。昨年に続く大会連覇についてエースの江里口は「最低限」の結果としながらも、久保田ら下級生の台頭を含めたチームの成長には手応えを感じているようだった。更なる高みを見据えるワセダの4継。次は、来月行われる日本選手権リレーで日本学生記録(38秒57)更新を狙う。
110mHには主将の飯田将之(スポ4)が登場。昨年に続く連覇が期待されたが、迎えた決勝。7レーンに入った飯田はまずまずのスタートを見せるものの、4レーンのモーゼス夢(国際武道大)に先行された焦りからか中盤以降ハードリングに乱れが生じ、後半伸び切れず6位に沈んだ。同じく連覇を狙った走幅跳の堀池靖幸(スポ4)も、2回目以外の跳躍が全てファールになるなど踏切が合わず2位に終わり、表彰式では悔しさを滲ませた。
中距離陣では、800mで佐藤悠(スポ4)が3位、岡崎達郎(人2)が5位に入賞。また、岡崎は大会初日に行われた1500mでも予選で自己記録更新、決勝でも積極的な仕掛けで3位に入る力走を見せた。
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十種競技で初優勝を果たした有間佳一郎(人3)。 表彰式では会心のガッツポーズを見せた。
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今大会早大勢の中でも、ひと際輝きを放ったのは、混成ブロックの二人。十種競技で有間佳一郎(人3)が優勝、今季成長著しい土井翔太(スポ1)も自己新記録で7位に入った。「正直、優勝は考えていなかった」という有間だが、今大会は10種目中6種目で自己記録を更新するなど絶好調。結局これまでの記録を300点以上上回る7373点を叩き出し、自身初の学生日本一の称号を手にした。夏季練習から常に本番を意識した練習に取り組んだり、各種目のスペシャリストにアドバイスを乞うなど普段の地道な努力が今回の大躍進につながったようである。試合後、「これからも土井と切磋琢磨し合いながら頑張っていきたい」と笑顔で今後の目標を語ってくれた有間。来期以降も「W」を背負うデカスロン二人の活躍に大いに注目して頂きたい。
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関連URL
早稲田大学競走部ホームページ
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