WasedaWillWin.com
 
[競走部] 

学生日本一を決める舞台で、男女とも総合3位と大健闘 
第78回日本インカレレポート



 

棒高跳で優勝を果たした笹瀬弘樹(スポ2)。
5m50は大会タイ記録であった。

 男子棒高跳では、笹瀬弘樹(スポ2)がベルリン世界選手権代表の鈴木(東海大)、日本学生記録保持者の荻田(関西学院大)ら有力選手を退け悲願の初優勝。5m20から登場した笹瀬はこの高さを難なく成功させると、続く5m40も2回目で成功させ、勝負は鈴木との一騎打ちとなる。バーは5m50に上がり両者1回目を失敗後、足を痙攣した鈴木は2回目をパス。対する笹瀬はスピードある助走と踏切がきっちり噛み合い、2回目で自己タイ記録となるこの高さを越えてみせる。追いこまれた鈴木は5m55に挑戦し逆転を狙ったが失敗に終わり、春からの確かな成長を見せた笹瀬が2年生ながら学生の頂点に立った。また、土井、安藤大地(政経1)の両1年生もそれぞれ6、8位に入り、早稲田はこの種目で3人全員が入賞を果たした。

 また、女子は関東インカレに続き4×400mRを3分39分29の早稲田新記録で制した。決勝では、1走の柳橋裕里(商1)がトップに僅差の3位で繋ぐと、2走の津留加奈(スポ4)がバックストレートで先頭に立ちレースを優位に進める。マイルリレー初出場となった3走の紫村仁美(スポ1)も落ち着いた走りでリードを守り、バトンをアンカーの桑原千紘(スポ3)へ渡すと、その後は桑原の一人旅。力強い走りで後続との差をぐんぐん広げ、2位以下を2秒以上突き放して仲間の待つ歓喜のゴールへトップで飛び込んだ。大学ナンバーワンを決める大会で、圧勝劇を演じた女子マイルチーム。今後もチーム内での競争を高め、新たな歴史を築いていってほしい。


 

女子400mで優勝した桑原千紘(スポ3)。桑原は4×400mRのアンカーとしても大活躍。    

 400mでは桑原が復活の優勝。今季はこれまで故障の影響などで調子が上がらず、苦しい時期が続いていたが、今大会では予選から自己新となる54秒32をマークすると、決勝でも桑原本来の思い切りの良い走りで他を寄せ付けず、見事トップでゴールを駆け抜けた。タイムも自己記録を大幅に上回る54秒03で、自身の持っていた早稲田記録をさらに塗り替えた。

 400mと400mHに出場した津留は個人2種目で表彰台に上った。大会初日の400mで3位に入ると、最終日に行われた400mH決勝ではスタートから飛ばす積極果敢なレース運びを見せたが、残り10mで中央大・田子にかわされあと一歩のところで優勝を逃した。走高跳に出場した大浦暁絵(人4)は、1m73を3回目で成功させ2位に食い込み、女子部主将の意地を見せた。また、フィールドでは、三段跳の下山友里(スポ2)と砲丸投の小林悠子(人4)がともに8位に入った。
 上級生に負けじと、ルーキー達も初の全カレの舞台で躍動。200mでは蔭山愛(教1)が堂々とした走りで7位入賞。100mHに出場した紫村は、接戦となった決勝でも向かい風2.4mの悪条件を物ともせず13秒82で駆け抜け、1年生にして頂点を極めた。

 トラックシーズンの大一番の戦いを終えた選手達。今後はそれぞれが定めた目標に向け、秋シーズンの試合に臨んでいくこととなる。また、リレーメンバーは10月に勝負の日本選手権リレーが控えている。そして、今大会合宿の影響等で思うような結果を残せなかった長距離陣は、10月12日に行われる出雲駅伝を皮切りに、ついに駅伝シーズンに突入する。今年は突出したエースはいないものの、例年にないほどの厚い選手層を誇るチームに仕上がりつつあるようだ。秋以降も、早稲田大学競走部の活躍に注目して頂きたい。

2/2

関連URL
早稲田大学競走部ホームページ

(TEXT・PHOTO=岡崎聡)

 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる