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   「ファンを絶対に裏切らないプレーを」

 

最終戦で優勝を許した東洋大に、雪辱を誓う。

―今後思い描いている将来とは?
今は早稲田の優勝だけを考えているので、将来のことはあまり考えていませんけど、理想としてはまず実業団でプレーして。そこで結果を残して、ですよね…。そして海外へ渡るチャンスとか出てくるかもしれないですけど、まずは自分に自信を持てるだけのものをつけたいな、というのが今考えられることです。「自分の理想のプレー」にどれだけ持っていけるか、です。

―チームの状況は?
完璧ではないけれど、「どう勝つか」を考えているという調整段階です。コンディションが落ちているのではなく、上がっている状況ではないです。リーグ戦は波があって、どうしても落ちる時があると思うので、勢いよく落ちないように、いいところを保ちつついかに上がっていくかだと思います。

―今回初めて早稲田のホッケーを観にいくという方へ、久慈さんご自身のプレーのアピールポイントを教えてください。
東京に実業団のチームがなくなって、(※2008年、東伏見のリンクを本拠地とする西武プリンスラビッツの廃部が決定。)大学リーグが中心になると思うのですけど、まずは早稲田というよりも“アイスホッケー”というものを知ってもらって、沢山の人に観てもらいたいという気持ちが強いです。さっきもお話した通り、人気が出ないと…というところがあります。僕らが宣伝することも必要なのかと思いますけど、少しでもいろんな方にこういう機会を通して知ってもらえたら、足を運んでもらえたらとても嬉しいです。その分、僕らも本当に一生懸命プレーするしかないと思いますし。お金を出してリンクまで来てくれたお客さんやファンの方に感謝して、絶対に裏切らないプレーをするということは僕個人として決めているというか、常にそれを思ってプレーしているので、とにかく「観に来てよかった」と思われるようなプレーをしていきたい、と個人的には思っています。

―続いて、早稲田のチームの見所をお願いします。
まぁカラーというと難しいのですけど、とにかく「早稲田を観に来て良かった」「他の大学とは違うものを感じる」と思ってもらえるようなチームでありたいと思っています。
理想の形は、東洋を破っての優勝しかないかなと僕は思っています。優勝だけですね、はい。勝つだけではなく、優勝を目指していかないと。個人の結果はどうであれ、チームのために少しでも一生懸命頑張りたいと思っています。

プレーオフのラスト、ブザーの後に舞い散るエンジ色の紙テープ。それしか想像していない、と久慈選手は言います。
世界を肌で感じてきた彼の、人一倍強い勝ちへの思い。そして、「絶対にファンを裏切らない」という、学生にして高い”プロ意識”。
そんな彼率いるワセダが全力でぶつかるプレーオフは、アイスホッケーに触れる絶好の機会でもあるでしょう。
準決勝は11月21・22日、決勝は11月28・29日に東伏見駅前のダイドードリンコアイスアリーナで行われます!

(TEXT=田辺里奈、PHOTO=鈴木雄介、田辺里奈)

関連URL ホッケー部スケート部門ホームページ


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