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[競走部] 

チームワセダの力を結集させ、男子総合2位!!
第79回日本インカレレポート



 

2種目で入賞を果たした八木勇樹(スポ2)。
1500mの表彰式では笑顔を見せた。

 今大会は長距離陣の活躍も光った。大会初日に行われた10000mでは、平賀翔太(基理2)が早稲田勢トップの5位入賞。序盤から上位集団でレースを進めた平賀は、5000m過ぎから東海大の村澤、早川とともに2位争いを展開。しかし、7200mを過ぎた辺りから徐々に遅れ始めると、ラスト30mで後方から追い上げてきたクアライ(奈良産大)にもかわされ5位でフィニッシュ。表彰台にはあと一歩及ばなかったが、持ち前の安定した走りで存在感を示した。

 そして平賀に負けじと、最終日の5000mでは矢澤曜(教3)と八木勇樹(スポ3)の3年生コンビが揃って入賞を果たした。矢澤、大迫傑(スポ1)らが先頭集団を形成する中、レースが動いたのは2800m。「スローペースだったし、他の人のリズムに合わせたくなかった」という矢澤が仕掛け先頭に立ち、一気にペースを上げる。このまま逃げ切りを図りたかったところだが、仕掛け切れず4300m地点でスパートをかけた三岡(京産大)に先行を許してしまう。それでも、普段から目標に掲げる積極的な走りを体現した矢澤は、最後はベンジャミン(日大)との競り合いを制し2位でゴール。自身初となるインカレの表彰台に立ったが、レース後本人の口から出たのは「1位を狙える位置にいたので、自分にはまだまだ足りないものがあることを感じた」と反省の弁。今後は、「合宿でしっかり距離を踏んで」駅伝シーズンに備えるという。
 また、「前半からキツくて2000〜3000mで気持ちが切れそうになった」という八木も、一時は14位まで順位を落とすも後半粘りを見せ、5位に食い込んだ。夏場は月間1000kmに及ぶ走り込みと質の高いポイント練習で、心身ともに大きく成長を遂げた八木。「初めてインカレで結果を残せてよかった」と笑顔をみせつつも、「(自分は)まだまだこんなものじゃない。駅伝では自分がエース区間を走れるよう、(自分もチームも)学生長距離界のトップに立てるよう上級生として引っ張っていきたい」と力強く今後への決意を語ってくれた。今大会は「5000mへの刺激入れ」として臨んだ1500mでも2位に入るなど、その高いポテンシャルを発揮した八木。チームメイトもファンも待ち望む『完全復活』の日も近いかもしれない。


 

100mHに出場した山本望(スポ4)。惜しくも決勝進出は逃すも、自身最後の全カレで自己記録を更新。    

 
 その他の種目では、中距離ブロックのエース岡崎達郎(人3)が800mで6位、1500mで4位と2種目で入賞を果たし、チームの総合2位に大きく貢献。また、男子110mHに出場した日野勇輝(スポ3)は、決勝で14秒02の自己新記録をマークし3位に入り、表彰式では笑顔を見せた。

 女子では、連覇を狙った4×400mリレーはまさかの予選落ちとなってしまったものの、4×100mリレーでは8位に入賞。個人では100mHの紫村仁美(スポ2)が4位、砲丸投に出場した神保恵理(スポ2)は早稲田新記録となる13m97を投げ7位に入った。

 秋のトラックシーズンの山場である日本インカレでも、チーム一丸となった戦いを見せてくれた早稲田大学競走部。今後は、短距離陣は10月の日本選手権リレー、他の選手は個々の定めた目標に向かって残りのシーズンを過ごしていくこととなる。そして長距離陣は、いよいよ10月11日の出雲駅伝を皮切りに、勝負の駅伝シーズンに突入。「今年は三大駅伝で優勝を狙える」とチームの主力である八木、矢澤が口を揃えるように、他校に引けを取らない戦力を有する今年の早稲田。互いが切磋琢磨し更にチーム力を高め、駅伝でも『エンジのW』が大暴れする姿を期待したい。

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関連URL
早稲田大学競走部ホームページ

(TEXT・PHOTO=岡崎聡)

 


 
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