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2013/05/18、19、25、26 [競走部]

長距離界の星、貫録を見せる
男子5000m2位・大迫傑



 

ラストでダニエルとデッドヒートを展開する大迫。

 ついにやってくれた!
4日目最終日に行われた5000m決勝。初日から長距離ブロックの相次ぐ不本意な走りに嫌な雰囲気が流れる中、大迫傑(スポ4)がそのうっぷんを晴らす自己ベストから3秒という好タイムにより2位で表彰台を射止めた。

 各校の強者が顔をそろえ、緊張感漂う中でスタートの号砲が鳴った。スタート直後からハイペースな展開になる。5000mの出場は2連覇を狙う大迫、関カレ初日10000mの借りを返したい山本修平(スポ3)、周りの期待が熱いルーキー平和真(スポ1)。3人は流れに乗って走り出した。そんな束の間800m付近で平に転倒というアクシデント。東海大元村との接触で早くも脱落してしまう。1000m2分45秒、2000m5分26秒、徐々に上がるペースとともに脱落者が増えるサバイバルレースに生き残ったのは2000mの時点で10人だった。ここで早稲田勢は大迫のみに絞られた。こんな時でも大迫は肩に力が入らない、ダイナミックなフォームで余裕を見せる。一方山本は第2集団に落ちてしまったが、積極的に引っ張るレースで持ち味を光らせていた。
 レースが動いたのは3000m付近。山梨学大オムワンバ、日大ダニエルの揺さぶりに対応できたのは大迫と日体大服部だった。そこからは勝ちを意識してお互いの様子を見合う我慢の戦いになる。ラスト1000mで外国人留学生と大迫の3人。大迫は苦しそうな顔を浮かべながらも必死に食らいついていた。残り1周の鐘が鳴ると待ってましたとばかりにオムワンバが猛スパートする。一瞬出遅れたかのように見えた大迫だったが、ダニエルとの接戦に勝って13分34秒30日本人最高位の2位でフィニッシュ。2連覇は逃したもののまさに日本人学生の鏡ともいえる走りだった。山本は14分09秒81で11位、平は15分29秒82で34位だった。

  タイムはもちろんだが、それ以上にアップダウンの激しいレースとなり、非常に厳しいレースとなった今回。しかし、大迫は海外レースの経験値は他の誰よりも高い。だからこそ、この試合を自分のものにし、早稲田に朗報をもたらしたのだろう。特に長距離ブロックにとっては喉から手が出るほど貴重な得点源だった。表彰台に上った時の大迫の笑顔からも見て取れた。今シーズンの大迫は4月28日カージナル招待で27分38秒31という自己新・日本人学生新をたたき出している。調子が上向きであることは間違いない。目指すところは今夏の世界陸上、その高みへ向けて好発進だ。


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早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=西村侑美、PHOTO=猪野史夏)
 


 
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