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2013/05/18、19、25、26 [競走部]

第92回関東学生陸上競技対校選手権大会 選手コメント 

 

早川恭平(スポ4)
▽110mH
予選 14秒03(1着)、準決勝 14秒28(1着)、決勝 13秒92(2位)

――関カレ4日間を総括すると
 チームとして求めていたところも、またチームの中で個人個人に求めていたところもある程度あったんですけれど、そういった目標は両方とも達成できなかったかなっていうのは印象としてあります。

――チームとしての目標とは
 2週間前、関東インカレが始まる前の土曜日に全体ミーティングをした時に、ある程度点数を出しながらやったのと、個々としては優勝できる人間をどれだけ輩出できるかというところなので、多種目優勝は狙って行こうという話はしていたんですけれども、点数としても狙っていたところから大幅にとれなかったですし、多種目優勝で狙っていたところもとる事ができなかったので、チームとしてもそこは悔やまれるところです。

――関カレ1週目は特に厳しい出だしでしたが、2週目に入る前にも話し合いは行われたのですか?
 1週目の内容や結果を踏まえて2週目までに向けて今週の火曜日に集まった時に、流れが悪いけれども2週目にチームとして挽回していけるように雰囲気をつくってやっていこうという話はしました。

――選手個人に対しては、主将としてどのような声掛けをしたのですか?
  僕個人としては1対1でしっかり対応する事が大切かなと思っています。試合に出る選手だけが頑張ればいいとかそういう事ではなくて、出る選手も出ない選手も気持ちや向かうベクトルが一致していなければこういったチームで戦う対抗戦は絶対やっていけないなと思っていたので、ある程度個々で僕が練習中や練習外に見て、どういう考えを持っているのかなというところを話をしながら見ていました。

――最終的にもチームは厳しい結果に終わりましたが、その中で収穫を上げるとすれば
 良いところもたくさんあったんですけれど、結果を見ればチームにとってまだまだ足りないところは見えてきました。早稲田大学の閉会式でも監督から「今のチームの現状を踏まえて何かを変えていかなければならない」というようなお話もありましたし、僕個人としては、一昨年インカレ優勝、昨年は両リレー優勝ができましたけど、そういった意識がまだ残っているのではないかなというような話をしました。現状は総合優勝ができるチームな訳でもないですし、リレーも結果を見れば2位・3位と勝てるチームではないので、まだまだ個人としては弱い存在であるし、チームとしても弱いチームなんだという意識をまずは全員が持つという事が大切なのではないかなと。そこに気づけたという点では大きかったんじゃないかなと思います。

――ここからは早川選手個人についてお聞きします。110mH2位という結果についてはどう捉えていますか?
 評価といえば全然だめでした。やはり勝てるレースでしたし、勝ちに行かなければならなかったレースですし、1週目の流れがあまり良くなかったので、そこで僕が個人としても主将としてもしっかり1位を勝ち取ってチームに勢いを与えたかったんですけれども負けてしまったので、そこはチームにとっても申し訳ないと思いますし、僕個人としても悔しい気持ちです。

――110mHでは法大・矢澤選手がひとつ飛び抜けている印象を持ちますが、意識はされましたか?
 相手を意識するという事よりも、しっかり自分の動きで自分のレースができれば勝てるなという自信はありました。ただ、その動きが試合で出なかったっていう所は自分自身の弱さですし、自分で思うような動きができなければ勝てないっていうところを痛感しました。まだまだ自分は甘いなと。

――自分のやりたいことと動きが噛み合わないというのは織田記念の時も同様だったと思うのですが、今大会でもそれが続いてしまったという事ですか?
 いや、織田の時は上手くいかなかったんですけれども、今大会は予選の時から自分の中である程度動きをイメージする事ができたので、やっと噛み合ってきたんじゃないかなとは思います。感覚の中では良かったというか、やっていけるかなという自信にはつながったんですけれども、やはりどんな状態でも勝ちにいかなければならなかったという事ですね。

――日本選手権での目標は
 昨年は初出場で怖い者知らずだったのですが、入賞まで行くことができたので、今年はしっかり自分の状態と狙って行くことを目標として、世界選手権もアジア選手権等もあるので、そういうところに出場できることと表彰台を目標に目指していきたいです。タイム的には13秒5〜6を目指してやっていきたいなと思います。


野澤啓佑(スポ4)
▽400m
予選 48秒24(3着)
▽400mH
予選 51秒45(1着)、準決勝 50秒83(1着)、決勝 50秒29(1位)
▽4×400mR
予選 (愛敬-永野-木村-野澤)3分09秒96(4着)
決勝 (愛敬-竹下-永野-野澤) 3分07秒07(3位)

――400mH初優勝おめでとうございます。
 ありがとうございます。

――今日は試合前にアナウンスで3人のデッドヒートになるのではないかと言っていましたが、それについては意識していましたか
 正直言うと、アナウンスは聞こえなくて(笑)ちょっと聞こえてないんで分かんないんですけど、今日3人の勝負になるんじゃないかというのは自分でも分かっていましたし、混戦になるんじゃないかなというのは自分の中では考えていました。

――予選、準決勝と余裕を持った走りだったように思いますが、それは決勝に向けてということだったのですか?
 いや、実際に走ってみて、自分の中で余裕というものはなくて結構身体に疲労がたまっていたというか、それが予選も準決もあって決勝までに準決でどんな走りが出来るかなと不安だったんですけど、一応走れたのでそれでじゃあ決勝は大丈夫だなと思いました。

――決勝のレースプランは
 一応前半はうまくリズムにのって後半勝負という形で考えていたんですけど、レースの流れの中でリズムよく走れて後半もリズムに乗れてといった感じですね。  

――話は変わり、初日の400mの結果を振り返って
 400でもしっかり走って、そのチームに貢献するというのはあったんですけど、その思いに反してその時は自分の力が及ばなかった、うまく自分の走りがレースの中でできなかったという感じですね。

――その分400mHには気合が入ったのではないですか
 そうですね、やっぱり自分の専門種目であるのでそこは結果はどうであれまとめていかなければいけないという気持ちはありました。今回はしっかり優勝してチームに貢献できたというのは1番うれしいです。

――今シーズンに入って数々のレースに出られていますが、印象としてどのようなものを持っていますか
 冬季あまり練習が積めてないので、各試合が練習みたいな形でやってきて、関カレにしっかり間に合うかっていう感じだったんですけど、そのレースごとに修正して照準を合わせられたというのはすごく収穫になったなと思います。

――関カレに向けてのレースでなにか印象に残るレースというのはありましたか?
 関カレの前の静岡国際であんまりよくなかったんですけど、これで関カレ戦えるかっていうのは感じましたし、強くなって臨みたいっていうのがあって。でもだからといって練習できたかっていうと積めてなくて後輩を引っ張っていかなければならない立場にあるのでしっかり結果を残せるのかっていうプレッシャーを感じました。

――これから日本選手権など大きな大会が控えていると思いますが、まずはどこに照準を合わせていきたいと考えていますか?
 まずは2週間後の日本選手権でしっかり決勝に残りたいので、それに向けて合わせていきたいと思います。今回のレースで課題も色々見つかったのでそこをしっかり2週間で修正して試合に臨めるようにしていきたいです。


九鬼巧(スポ3)
▽100m
予選 10秒66(2着)、準決勝 10秒95(4着)、決勝 10秒69(7位)
▽4×100mR
予選 (北村-九鬼-竹下-橋元) 39秒55(2着)
決勝 (北村-九鬼-竹下-橋元)38秒81(2位) 早稲田新記録

――4継は早稲田記録を更新しての2位でした。
 早稲田記録を13年ぶりに更新できたことはすごく光栄なことですし、今まで歴代の先輩方がいけると言われていて抜けなかった記録を自分たちが抜けたということは本当に喜ばしいことですが、中央大に負けてしまいましたし、僕自身の走りが良くなかったので、 総括するとここで満足してはいけないと思いますし、また日本インカレと日本選手権リレーがあるので、個々の走りがばっちり合えば、学生記録は破れてもおかしくはないと思います。

――個人の走りが重要になってくるということですか?
 今回は橋元がタイム良かったですし、竹下も本当にいい走りをしてくれたので、本当に詰めてもらって、僕が足をひっぱった形になってしまって、思うような走りができずそこで躓いてしまったところもあるので、申し訳ない気持ちでいっぱいですね。

――予選よりも中央大との差が縮まりました。
 予選は大差をつけられて負けてしまいましたけど、決勝は一発勝負で、競技場も変わりましたし、何があるかわからないので、自信を持っていこうということは4人で話していました。

――個人種目100mを振り返って
 結果だけを見ると良くないですよね。やっぱり3年目にして7位ということでふがいない結果ではあったんですけど、良い方向に考えるとすると、3月に怪我をしてしまって思うように練習ができずにぐずついていたところもあって、リハビリをして試合に出るような、全然試合に対する準備ができていなかったので、春先のシーズンはちょっとだめかなと思っていたんですけど、5月に入ってようやく練習を積めるようになってきて、2週間くらいで仕上げられるかなと思ったんですけど、まぁこれくらいの結果かなと思った通りになってしまいましたね。

――けがの回復は順調に?
 そうですね、完治というほどではないですけど、支障なく練習はできているので、日本選手権にむけて頑張りたいということしか言えないですね。

――日本選手権の目標は
 日本選手権にあわせるという目的でこの関東インカレにも臨んでいたので、この関東インカレで良い動きができればと思ってはいたんですけど、物足りずに終わってしまったので残念な部分はありますが、今のレベルだと決勝に残りたいくらいしか言えないんですけど、あと2週間、もがけるだけもがいてみようかなという感じですね。


上原あずさ(教2)
▽棒高跳
3m75(2位) 自己新記録

――自己ベスト更新となりました。
 試合前の練習と試合の始まりがすごく自分の中で悪くて、思ったより身体が動かない、できないというのがあったのですが、中盤でリズムを掴んで、そうしたら自分の跳躍ができていってどんどん跳べてベストも出て、とりあえず良かったなとは思っています。応援とかもすごく近くからしてくださって、それが「これはいかなきゃ」、「跳ばなきゃ」というプラスの力になりました。

――最初の感覚は良くなかったのですね。
 そうですね。全く踏み切れなくて、踏み切れないと練習にならないじゃないですか。だから試合の練習ができない状態で、どうなるのかなとすごく不安でしたね。

――従来のベスト、3m71はいつの記録だったのですか?
 高校3年生の9月になりますね。1年8か月ぶりくらいの更新になります。

――そのベストを超える3m75に挑戦している時の心境は
 すごくどきどきしました。以前、棒高跳の先輩に「跳躍でさかさまになった時にバーの手前に脚を持ってくるイメージをしろ」というアドバイスをいただいて、「そこだけやれば大丈夫」とその先輩に言われたんですよ。そこだけ意識して跳躍したら跳べて、嬉しかったです。

――その先輩は早稲田の方ですか?
 はい、2年前に卒業された笹瀬さんです。笹瀬さんにたまに跳躍を見てもらうんですけど、その時にこうすればお前は跳べると言われて。

――今年は棒高跳の先輩方が卒業し、今は1人で棒高跳をしていると思うのですが、環境や心境の変化はありましたか?
 やっぱり1人でやっているとどうしても怖くなってしまうんですよ。踏切位置を見てくれる人もいないですし、自分が不安になった時に「大丈夫、いけるよ」と後押ししてくれる人も少なくなってしまったっていう状況で、自分の心にすごく変化はありました。その意味ではマイナスな変化があったんですけど、今回の大会で試合から良いリズムとか感覚を得たので、それを練習にも生かせればなと思います。

――普通はマイナスな変化が訪れると結果も良くないものになってしまいがちですが、そこで今回ベストを更新できたのは何故だと思いますか?
 最初全然できなくて不安だったんですけど、応援がすごく大きくて、一斉の声出し以外にも個人的に声を出してくれる人とかもいて、そういう応援を耳にして、こんなに大勢の人が応援して支えてくれている中で、もう自分はいけるだろうとどこからか自信が出てきて(笑)、それが今回の結果に繋がりました。

――今大会、早稲田勢で1番最初に表彰台に上りましたが、チームや跳躍ブロックから何か言葉をかけていただきましたか?
 はい、色んな人から祝福の言葉をかけていただきました。先生にも「良かったじゃん」と握手してくださったり、跳躍ブロックの先輩には「お前が良い流れを作ってくれたから俺らも頑張る」というような言葉も頂いたりして、すごく嬉しかったです。

――笹瀬さんにも報告はされたのですか?
 結果報告をメールでしたら、「良かったじゃん、俺もすごく嬉しいよ」って言ってくださって、技術的な事も色々アドバイスを受けたのですが、「俺も嬉しいよ」っていうその一言が何よりも嬉しかったです。

――では今シーズンの目標は
 今シーズン中に、日本選手権A標準の3m80を突破したいと思います。最終的な4年間の目標は4m00を跳ぶことなので、そこに向けて繋がっていけば良いなと思います。

――次の試合とそこでの目標があれば教えてください。
 6月半ばの個人選手権に出ます。そこで80は跳びたいなと思っています。今回は80で失敗してしまいましたが、今まで挑戦したことのない高さだったので、緊張しちゃって身体が動かなくなってしまって。あとは今回の試合で改善点が分かってきたので、そこを上手く調節していけたらなと思います。

――その改善点とは
 本数を減らすということです。今回は試合の入りだしが悪くて、結構低い高さから何本も何本もやって。跳躍本数が14本くらいで多くなってしまったのですが、本当は10本以内で収めたいのでその練習からちゃんと踏み切って、自分の狙う高めの高さから跳べるようにしたいなと思っています。


吉田貴洋(スポ2)
▽800m
予選 1分55秒41(1着)、準決勝 1分53秒31(2着)、決勝 1分52秒86(6位)

――800m決勝のレースについて
 昨日、予選、準決勝とあって、そのレースでちょっと疲れてしまって、今日は動きがちょっと固かったのと、あとちょっとハムとかを昨日のレースで痛めてしまって、そこをかばいながらのアップだったので、あまり身体がほぐれていなくて。決勝もそのせいもあって、1週目から固くなって離される展開になってしまったので、やはり3本走る体力があれば、はじめからついて行って、流れに乗ってしっかり走れたと思うので、そういう体力面が今回反省点と考えています。

――予選、準決勝とラスト200mからのスパートでした。決勝でもその展開を狙っていましたか?
 狙っていたんですが、もう距離的にも遠くて、自分もスプリントを出す力を使い切ってしまっていたので、予選、準決勝のようなラストスパートは決められなかったです。

――去年の関カレは準決勝敗退でしたが、今年は決勝に残りました。
 決勝に残れたことは本当に嬉しいんですが、それにちょっと浮かれて甘くなってしまった部分もあると思うので、それは段階を踏んでということでとらえて、また切り替えて次への反省としたいと思います。

――次のレースの目標は
 次のレースは来月の個人選手権で、決勝に残って3位以内に入りたいです。


関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
第92回関東学生陸上競技対校選手権大会レポート

 


 
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