|
|
|
関カレ4連覇達成のディーン。来月の日本選手権で世界選手権標準突破が期待される。
|
Day1―男子、まさかの0点スタート
澄み切った青空の下、関東インカレが今年も開幕した。早稲田はこの大会で一昨年に総合優勝、昨年に多種目優勝と輝かしい実績を残している。その彼らが今年狙うのは「多種目優勝」(早川恭平主将、スポ4)だ。
だがチームの流れを作る大切な初日、早稲田はなかなか波に乗り切れない。実力ある選手が次々とまさかの予選落ち。チームに暗雲が立ち込める中、見事な跳躍で希望を与えたのが棒高跳・上原あずさ(教2)だ。 自己ベストを上回る3m75を2回目で成功し2位。今大会競走部初の表彰台を射止めた。良い流れを作りだした上原に続くべく、チームは2日目に向け士気を高めていく。
Day2―4年生の意地でチームを軌道へ 初日に対校得点0点と出遅れた早稲田は、決勝種目の多い2日目で挽回したいところ。それに応えたのが、主将の早川とディーン元気(スポ4)。インカレを知り尽くした要の4年生たちだった。110mHの早川はシーズンベストを記録しての2位。インカレにおいては自身最高順位だが、本人は「主将として順位もタイムも納得できていない」と満足いかない様子。その責任ある姿はチームを一段と引き締めた。一方のやり投ではディーンが77m98で優勝。貫禄の関カレ4連覇に輝いた。今大会でも世界選手権の標準を破ることは叶わなかったが、ディーンの顔に浮かんでいたのは悔しさよりも安堵の表情。チームに渾身の8点を投入できたことが何よりも嬉しかったようだ。
この日得た得点は19点(8位)。関カレ1週目は例年に比べて厳しい出だしとなった。しかし早川・ディーン両4年生が見せた意地は他の4年生を、そして下級生たちを鼓舞したに違いない。
Day3―4継、13年ぶりの早稲田記録更新!
1週目から場所を日産スタジアムに移した2週目。前週のいまひとつな流れを変えたい3日目は主に予選・準決勝の種目が行われた。男子800mでは2年生3人がそろって予選を通過、準決勝では吉田貴洋(スポ2)が得意のスパートで決勝進出を決めた。男子400mHでは野澤啓佑(スポ4)と永野佑一(スポ3)が強さを見せた。世界陸上のA標準を突破している野澤に、今季自己ベストを連発している永野。実力者2人は予選、準決勝とも上位のタイムで通過し、翌日決勝への期待を高めた。そしてこの日の目玉は何と言っても男子4×100mR決勝。惜しくも中央大に競り負け2位となったが、13年ぶりに早稲田記録を更新する38秒81をたたき出した。2走の九鬼巧(スポ3)は「今までの偉大な先輩方が超えられなかった記録を超えられたことは光栄」と素直に喜ぶ一方で、「まだまだ伸ばせるところはあるので、学生記録も狙える」とさらなる飛躍を誓う。この日得た得点こそ7点だが、最終日へ弾みをつけた3日目と言えるだろう。
|
|
|
5000m2位の大迫。長距離ブロック唯一の入賞者となった。
|
Day4―チーム再起を胸に関カレ閉幕
蒸し暑さの中、男子ハーフマラソンを皮切りに幕開けした関カレ最終日。400mHでは野澤が堂々の優勝、5000m・大迫傑(スポ4)、走高跳・土川萌子(スポ3)が2位に入るなど、実力ある選手が健闘した。一方で、関カレ最終種目の4×400mRは疲労もあってか、昨年のような鮮やかなレースを描くことができないまま3位。また、あと一歩で表彰台や入賞を逃した選手も多かった。早稲田の総合得点は56.5点の6位。目標としていた多種目優勝をはじめ、リレー優勝や部門別タイトルを獲ることも叶わず、課題の残る内容となった。だが不完全燃焼のままでは終われない。ここからどれだけ這い上がることができるか―、追う立場となった早稲田の逆襲が始まる。
※各選手の詳細記事は下記URLからご覧になれます。 女子棒高跳・上原あずさ「大先輩と導き出した3m75」
男子400mH・野澤啓佑「最終学年の意地で悲願の初優勝!」
男子800m・吉田貴洋「吉田が関カレ初入賞」
男子5000m・大迫傑「長距離界の星、貫録を見せる」 男子4×100mR「優勝逃すも13年ぶりの早稲田新記録!」
※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 早川・野澤・九鬼・上原・吉田
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
|