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2014/09/07[競走部]

成長続ける小林、最後の全カレで2位!
男子10000mW・小林快



 

序盤は三つ巴戦に 

 最終日、肌寒い曇り空のもと男子10000mWの決勝が行われた。5月の関東インカレで39分27秒96 の早大新記録で3位入賞を果たした小林快(社4)が、表彰台の期待を背負って登場した。

 レースは序盤から3人に絞られた。先頭をいくのは関東インカレを制した松永大介(東洋大)、その後ろに小林と、日本記録保持者である高橋英輝(岩手大)がぴたりと続く。ペースはそれほど速くない。3人の争いになることは想定していたという小林は、冷静に相手の様子をうかがった。「松永の調子が良くなさそうだったので、これは2位いけるぞと思いました」と狙いを表彰台から2位以内に切り替えた。
小林が先頭にたち、4000mの通過は16分02秒。細かいペースの上げ下げはあるものの、先頭は変わらず3人でレースは中盤に入る。動きがあったのは6000m。それまで3番手に控えていた高橋がペースを上げ、一気に2人を引き離す。高橋との差はみるみるうちに広がったが、小林は冷静さを崩さない。「これが今の力の差なんだ」と、追うべきライバルとの距離を測った。
高橋のスパートに対応しようと上げた松永と、ペースを保った小林との差もやや開いていたが、6500mでとらえて小林は2番手に浮上。そのままじわじわと後続を引き離した。 最後は高橋が39分44秒78の大会新記録で優勝。小林はうしろを気にしながらも最後は3位に30秒以上の差をつけフィニッシュ。小林らしい冷静でクレバーなレース運びで見事2位の表彰台を射止めた。



 

表彰台で笑顔を見せる小林

「もっと伸びます」レース後は晴れやかな表情でそう語った。これは小林がレースのたびにいつも感じてきたことだ。実際にそこで課題を知り、克服のための練習を積むことで着実に力をつけてきた。今回は合宿等を経て身に着けた"良い動き"の感覚に手ごたえを得たようだ。まだ完全ではないが、その分伸びしろがある。関東インカレで好タイムをたたき出したときは、さらに伸びる感覚は持てなかった。しかし今はもう一段上のステップで、大きな可能性を前にしている。「自分の中にある"良い動き"を自分のものとしていつでも出来るようになるために、さらにいろいろな練習方法が浮かんできました」と、成長は止まる気配がない。



小林快(社4)
10000mW
決勝 40分22秒77 2位

※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 小林

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関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT、PHOTO=福島瑠都)
 


 
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