陸上競技の花形、男子100m。早稲田からは九鬼巧(スポ4)、竹下裕希(スポ4)、須田隼人(スポ2)が出場した。
初日に行われた予選、まずは1組目に登場した九鬼が10秒40で1着通過。続いて竹下も10秒45の組2着で通過を決めると、3組目では須田が10秒27の自己ベストをマークし、全体トップのタイムで準決勝へと駒を進めた。
約4時間後に行われた準決勝は2組4着の条件。1組目に九鬼と須田が登場し、それぞれ2着と3着で決勝進出。2組目は3着以下が接戦となったが、竹下が意地を見せ4着に食い込み、早稲田勢はそろってファイナルの舞台へと進んだ。
2日目の決勝、会場全体がそのスタートを待ちわびていた。エンジを纏った3名を含むファイナリスト8名に視線が集まり、号砲とともに大声援が響いた。好スタートを切ったのは山縣亮太(慶応大)。山縣はそのままぐんぐんと加速し、ひとり飛び出す格好に。やや硬さが見られた九鬼はそれでも懸命の走りで2位争いを演じる。ゴールは寺田健人(中京大)、女部田祐(中央大)との激しい競り合いとなり、九鬼は0秒01だけ寺田に及ばず3位。竹下は6位、須田は7位でフィニッシュした。
前年度覇者だけにかかる連覇への期待、さらには早稲田大学競走部100代主将としての責任。九鬼の背負うものは相当重かったに違いない。「チームを勢いづけるために自分も優勝を、という思いは強かった」と語る九鬼は、3位という結果に悔しさをにじませた。その思いの強さのあまりに力が入ってしまったが、最後に意地を見せ表彰台にのぼったことは確実にチームを盛り立てた。関東インカレの悔しさから「もう一度ひとつになって頑張ろう」と九鬼が引っ張って来たチーム。100周年という節目の年に、まさにチーム一丸となって「最高の結果」、トラック優勝という栄冠を手にした。
九鬼巧(スポ4)
100m 予選 10秒40 1着,
準決勝 10秒28 2着,
決勝 10秒38 3位
※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 九鬼
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