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2002/5/18更新  第1回

 早稲田大学ア式蹴球部。数々の輝かしい伝統を持ち、偉大なOBを輩出してきたこの部は5年前、創部史上初めて関東2部へ降格した。加えて一昨年のまさかの都リーグ降格。その輝かしい伝統ゆえに、現役部員にかかるプレッシャーは想像を絶するものがあるだろう。今年から関東2部に復帰したが、もはや現役部員で関東1部を知る者はいない。それでも佐藤勇吾は、今年の目標として、”1部昇格”ではなく”1部復帰”という言葉を選んだ。

ワセダが一番だっていう気持ちは捨ててないです。
 

 「復帰と昇格って言葉はやっぱり違いますね。僕ら早大は今は違うけど、昔はチャンピオンだったわけじゃないですか。今はチャレンジャーであるわけだけど、学生の中でワセダが一番だっていう気持ちは捨ててないです。矛盾してるかもしれないけど。だから迷ったけど、やっぱり”復帰”ですね。そして、そのための4年のコンセプトとして、”1部復帰するために厳しい環境を作る”って決めました。抽象的ですけど、厳しい環境を普段の生活や練習から作っていかないと復帰できないんで。」

 とにかく1部復帰。気さくな雰囲気、穏やかな口調からも、早稲田への熱い思いが伝わってくる。一浪して早稲田に入り、1年秋からレギュラー。そして、現在はア式蹴球部主将としてチームを引っ張る大黒柱。高校の頃から早大ア式への強い思い入れがあったのだろうと想像したが、実はそうではない。

青学とか立教とかミッション系だしかっこいいかな、
とか思ってました(笑)。

「早稲田には全然こだわってはなかったんですよね。青学とか立教とかミッション系だしかっこいいかな、とか思ってました(笑)。商学部へのこだわりもありませんね。サッカー部も早大が強いってのは知ってたけど、関東リーグの仕組みとかよくわかってなかったんですよね。」

 

 そんな佐藤だったが、先輩や同学年の”熱さ”に影響されるにつれ、”ア式への思い”が次第に強くなっていった。

「1年の頃って仕事とかすごく多くて大変なんですよ。朝起きて眠くてもグラウンド整備とか色々して。実際、他と比べても環境は厳しいとは思いますよ。だから、サッカーが大好きで、早稲田が大好きでないと乗り越えられないんですよね。そんな環境の中で、先輩や同学年の熱さにすごい影響されて、だんだんに早稲田いいなぁ、熱いなぁ。って思うようになって。そしたらだんだん染まっていっちゃって(笑)。今は入学当時とは180度違いますね。」。(次のページに続く)


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