(前ページの続き)飾り気のない佐藤の口から軽快に言葉が出てくる。いつもと変わらず謙虚な話し方ではあるが、チームに確かな手応えを感じているようだ。特に4年生は数時間に及ぶミーティングを何度も行い、チームの運営、練習のやり方、盛り上げ方を議論している。こういった議論もチームとしての一体感を高めているのだろう。
(早慶戦では)オーバーヘッドします。
目立ちたがり屋なんで(笑)。
最後に前期リーグ戦後の29日に行なわれる早慶戦について話を聞いてみた。「今は次のリーグ戦の試合に集中するだけ」と佐藤は言う。しかし、やはり国立競技場で、両校の応援合戦が繰り広げられる中で行なわれる早慶戦は”特別な試合”だと言う。
「早慶戦は好きですね。雰囲気も、あそこ(国立競技場)の芝も好きですし。ポスターも部員で最低何枚って決めて貼りまくっているんで。いい試合して、そして来年また観に来てくれれば、って思います。」
−得点の予想と、個人として観て欲しいところを教えてください。
「今年は慶応とは3-0くらいですね(笑)。ただ、実際慶応もねばり強いんで、結構接戦になっちゃうとも思いますけど。試合としては、いっぱい点取り合う試合がいいですね。観ていて楽しいし。個人としては、、う〜ん、何だろう。ゴール前とかで点に絡みたいですね、、、。わかりました。オーバーヘッドします。目立ちたがり屋なんで。(笑)」
早慶戦も勝利にこだわる試合であることに違いはない。しかし国立のスタンドがエンジと黄色に分かれ、リーグ戦とは比べられない程の大声援が送られるこの試合は、同時に”大学サッカー屈指の祭典”でもある。宿敵慶応からの勝利にこだわる一方で、観客をアッといわせる魅せるプレーも期待したい。インタビューを終えるとすぐにミニゲームに加わり、テクニカルなプレーを披露していた佐藤の、サッカー小僧ぶりに注目だ。
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