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大槻枝美6月号 

(前ページの続き)遠征から帰国してからは再び東京での生活。ここで、前号の話題であった『授業』について聞いてみた。

「そうですね、帰国後はサボりもありながらですが出ていますよ(笑)。」

--楽しみにしていたけど期待はずれだったと以前言われていた心理学の授業はどうですか?

 

「面白いんですけど、かなり集中しないとすべてを聞き取れないんです。1時間半の間、先生が休みなくずっと授業をしているんですよね。だから、遠征で3週4週休んでしまうと、『どうしよう…』という気持ちになってしまうんです。」

--遠征から帰ってきたばかりなのに、また授業出られなくなってしまいますよね。
「そうですね。次に日本に帰ってくるのが7月1日なんです(このインタビューは6月上旬に収録)。6月10日からが合宿で、19日からスペインに発って、試合が月末にありますね。個人とシンクロの両方とも出場します。」

--今回の大会は昨年の世界水泳と同じような規模ですよね。
「そうです。でも、世界水泳が水泳競技全般なのに対して、今回のは飛び込み競技だけの世界大会なんです。飛び込みの選手にとってはオリンピック級の大会で、今年のメインの大会の一つですね。」

 

--ライバルを挙げると?
「中国ですね。中国の選手は難易率3点台を揃えてくるんです。」

--ちなみに昨年の世界水泳で、大槻さんは難易率何点だったんですか?
「2.8、2.8、3.0でした。でも、3.0だった技が難易率の変更で今は2.6に下がってしまったんです。あまりにも簡単すぎて。私自身も3.0も点数があるのかと疑うくらい簡単だったんですよ。個人の種目では三回転が一番の大技で使っているんですけど、それをシンクロで使うとなると、パートナーの人もいるわけで、『あまり使いたくはないね』と言ってはいたんです。それでも、そんなことも言っていられなくなってきたので。難易率が上がるにつれて、水面に真っ直ぐ入る確率が低くなってくるんです。技自体はできるんですが、入水のときの確率が下がるので、精神的にドキドキなってしまうんですよね。」

最後にスペインでの世界大会の目標を聞いた。
「一番を取りたいですが、まだもう少し優勝までの段階がある気がしているんです。だから、常にトップと争いつつ、入賞できれば良いかなと考えています。打倒中国ですね。」
彼女が意気込みを語ってくれたその力強さに、この大会で活躍する彼女の姿を確信した。


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