ちょっとずつ友だち
「久しぶり!元気だった?」
こんな会話から始まった。ちょっとずつ友だちになれて嬉しい。
――まずは練成合宿お疲れ様でした。
「実は、私ひざを痛めていて今回参加してないんです。オーバーユース。一年の練成合宿からです。ずっと文化部だったのにいきなり激しい運動をしてしまったので・・・」
――では、帰ってきた一年生の様子はどうでしたか?
「ぱっと見て顔つきが変わっている。一皮向けたなって。自分もそうやって見られていたんだと思います。新人のとき、自分も帰ってきたときは行く前と全然別人て感じでした。やっぱ達成感がありました。」
南アルプスへ4泊5日。1日9時間行動という過酷なスケジュール。それでもリタイアが3人出た昨年とは打って変わって、今年はみんな元気で全行程を終了した。
山登りのある一日
山登りの一日はどんな感じなのか?聞いてみた。
夏場 午前3時 起床
「日の光をフルに活動に当てます。」
早稲田のワンゲル部は起床係の号令で、ものすごい勢いで起きる。
「起床係は気がきじゃないです。夜も十分ごとに起きちゃいます(笑)」
寝袋をがーってしまって、食事当番は起床と同時にバーっと準備してものすごい勢いで朝食を作る。そういう訓練も街でやっていく。朝は50分くらいで準備して、食べて、、、インスタントでできるお味噌汁とご飯とか。ご飯はなべでたく。水も持っていく。途中で沢が出てたらごくごく飲んじゃったり。あたりハズレがあるらしいけど。
5時までにテント撤収。その他パッキング。5時頃、日が出てから出発。一時間に一本10分くらいの休憩をとる。この休憩で各自で持っている行動食(レーションという)をちょっとずつ食べる。昼はない。
「歌とか歌いながら上ります。早稲田や明治のワンゲルはやってますね。法政の人には馬鹿にされます。笑。登山のクライマックスでは紺碧の空を歌いますよ!後は各自で好きな歌を歌ってみんなで盛り上げていきます。改めて話すと面白いですね(笑)」
「1日の行動時間が5〜6時間になるように計画します。昼に終わる日もあれば、3〜5時と日によってまちまち。ただし、日の落ちたあとに行動するのはものすごい問題です。周りの地形が読めなくなって遭難につながる第一歩。テントは幕場適地に立てます。」(次のページに続く)
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