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「ロープワークについて」 TEXT=牧野佐千子
山やアウトドアの活動で、とても大切な技術にロープワークというものがある。
ロープの結び方について、なのだが普段の生活ではそんなに細かくあれこれ言うことでもないだろう。解けなくなるからカタ結びにしないでよ、というぐらい。しかし、たとえば、リポビタンDのCMなどで出てくる巨大な岩壁を登っていくなんていうような場合、文字通りの「命綱」であるロープの結び方が非常に重要になってくるのだ。
ほかにもそういう危険な場面に必要なロープワークは、冬山で雪が崩れそうなとき仲間とザイル(ロープ)でつないだり、沢で滝を下るときに体を支えるのに使ったり。スキー板やストックをロープワークを使ってつなぎ合わせて、けが人搬出用のソリにできちゃったりなんかもする。とにかく、命を左右する重要な技術である場合が多い。
しかし、普段の生活で活用できる、小ワザ系の結び方もある。ここでは自在結びというものを紹介する。長さの調節が結んだあとからでも自由自在、だから自在結び。まず、ロープを二つに折って、一方にもう一方をぐるぐると3,4回巻きつける。そしてその先端を巻きつけて輪になっているところに通していく。フツーに引っ張っても結び目は動かないけど、結び目と巻きつけたほうのロープを持って引っ張ると結び目が動く(右の挿絵を参照)。
これは、山ではテントの雨よけ(フライ)をピンと張ったりするのに使う。
普段部屋の中に洗濯物が干したい、なんていうときには便利かも。旅先でも使える。バックパッカーやる人には特にオススメ。もう知ってるかな。
ちょっと知っておくと便利な小ワザです。
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