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第54代目が始まる。

合宿前からずっとある複雑な感情。そして漠然とした不安は、これから彼女たちが背負うものが、あまりにも大きいからである。夏合宿を機に、彼女ら三年生がワンゲル部を背負って立つことになる。

牧野佐千子

「ワンダリングのリーダーは毎回四年生だったんだけど、この夏合宿では、一日リーダーといって三年生がやらせてもらいました。リーダーは全ての責任を負っています。行動判断とかもそうだし、天気のことも山のことも知っていなければならなくて、その上でみんなをどう動かすかを決める人だから、すごく大変。事故があったときも、リーダーは自分の責任をすごい考えちゃうと思うし、、大変だなと思います。。」

――これから、ワンゲル第54代目が始まりますが。
「私たちの代は金政を含めて3人いますが、リーダーは杉山というもう一人の男の人がやります。私は主務です。今後の予定はあまり決まってないのですが、学校からも許可が出たし、例年通りの活動をしていく予定です。今は、杉山と二人で第54代目の活動方針を毎日のようにミーティングして考えているんですがなかなか進まなくて。今年も第54代目のテーマや、ワンゲルとは何かをはっきり示していきたいと思っています。テーマは、去年の「陸奥彷徨」のように具体的に示す方向にもっていきたいんだけど、それも難しいんですよね。3年が2人だから、できることが限られます。」

――でも、自分のやりたいことをやるんですよね?
「まあね。笑。」

八幡山

第54代目活動方針は、10月半ばに大々的に出す予定だという。もう、すぐだ。

――ワンゲルは好きですか?
「うーん。。今はノーコメントで。」

――それでも来年頑張りますか?
「はい、頑張ります。今後、一番近いワンダリングは九月下旬です。今は迷うこともいっぱいあるんだけど、一番上の人がぐいぐい行かないと誰もついてこないので、自分が全力を出し切れるように、十月までに腹を据えます。」

―― 一皮向けそうな時期ですね。
「そうですね。」

ではまた来月!


 

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