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2002/11/2掲載 第5回

バスケットボール部主務日記(TEXT=三原学)

今回は二ヶ月間のリーグ戦を振り返ってみました。

9月1日(日)
 第一週の相手は昨年三部から昇格してきたばかりの東洋大学。それがいきなり延長戦までもつれてしまう!「大丈夫かよ?」と誰もが思った。。。 

9月8日(日)
 イヤな雰囲気を引きずったまま迎えた第二週。東京農業大学にまさかの敗退。「一部昇格のために完全な試合をしなければ」という完璧主義がチーム内をピリピリとさせ、それがまさに裏目に出ていた。試合後「負けちゃったし、もう一部になんか行けないと思うから、一つひとつの試合を頑張って、楽しむしかねーな」とミーティングした。

試合の様子 

9月28日(土)
 ある意味「開き直った」ワセダは農大以外には負けずに宿敵慶應と戦う。「絶対強いけど、楽しむぞ!」と藤野を中心に円陣を組みゲームスタート。ワセダのペースでゲームは進むが、慶應が粘って後半4点差までつめられる。ここで藤野は「こんな時こそ普通にやらなきゃ!おれにパスくれ」と自信満々、シュートを2本連続で決める。その後、5つ目のファウルで退場。ニコッとしてベンチにさがりながら「あとはがんばれよ〜」と一言。藤野らしさが全面に出た試合だった様に思う。

10月19日(土)
 勝てば首位になれる大東文化大との試合。前半までは1点リードするも、大東のプレーは素晴らしく、目の前で大東の優勝が決定した。

10月20日(日)
 「おれたち4年のために、みんなでがんばってくれ」。入れ替え戦に行けなければ今日が最後のリーグ戦となる。岩崎が試合前にみんなを集めてこう言った。この日のワセダはシュートが冴え渡り、順天堂大を寄せ付けず、入れ替え戦へのキップを手に入れる。

10月30日(水)
 入れ替え戦、相手は拓殖大。前日の練習後、倉石コーチの言葉「自分を信じて、仲間を信じる。すべての『今』に集中しなさい」を胸に刻み、接戦を制する。ベンチから、選手全員がとても逞しく見えた。

10月31日(木)
 「結果は求めない。ただ悔いを残さないようにやろう」。青山学院との最終戦は最も苦しい試合だったが、最後まで信じてプレーをし続けたワセダの勝利。試合後のロッカールームは、藤野が、岩崎が、朝山が、涙、涙のひとときだった。やっと手にした一部昇格。最後の藤野の一言が今年のチームを物語る。
「お前ら、最高だ〜☆★!!」

 

Pick Up!
「一部昇格はとても大変!」

 長らく関東2部に居続けた早大バスケ部。来期より堂々1部でプレーするが、これはまさに8年振りのこと。14戦全敗して2部落ちとなった1994年以来となる。

 しばらくの間入れ替え戦とも縁がなく、今の4年生が1年生の時は5位。インカレにさえ出場できない屈辱を味わう。2年目は、ことごとく接戦を制することができずに、4位。そして昨年、2位で入れ替え戦に出場するも、一歩及ばす2部残留。多くの先輩達が涙を呑んだ。

 しかも昨年から入れ替えのシステムが変わって、昇格がより困難になっている。今までは2部1位と1部8位は自動入れ替え、そして2位と7位が一発勝負、というシステムであった。それが昨年より、4チームの勝ち点制の総当たり戦となり、2部2位ははじめからマイナスが付いているという非常に不利なスタートを強いられるようになった。要するに、今までは一回の試合ですべてが決まったので何が起こるかわからなかったが、昨年より2部2位は、1部に2つ勝っても勝ち点が足らずに残留、なんてケースもあり得るようになってしまったのだ。

 こんな中、今年のワセダははっきり言って「奇跡」に近い。私たち4年生としては、最後のリーグ戦にいい仕事が残せたと、本当に思っている。




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(TEXT=三原学[バスケットボール部主務]・PHOTO=長友亮太)

 

 


 
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