2月1日、上井草にてラグビー蹴球部の優勝祝賀パレートが行われた(大学選手権決勝のレポートはこちら)。この企画は地域住民が企画したもの。この日、数多くのラグビーファン、地域住民がラグビー蹴球部とともに喜びを分かち合おうと上井草を訪れた。
14時、上井草駅前に地元の三谷小学校の鼓笛隊の音色が鳴り響いた。この音色に沿って優勝祝賀パレートが行われた。鼓笛隊を先頭に、佐藤英善ラグビー蹴球部部長、清宮監督、山田杉並区長ら関係者、そして山下キャプテンを初めとした優勝メンバーが同じく地元の四宮小学校の生徒と手を繋ぎながら駅前から早大上井草グラウンドまでの距離をゆっくりとパレードして歩いた。監督や選手が前に通ると、いくつもの箇所から「おめでとう!」という声が飛んだ。商店街の人が用意してくれた紙吹雪も舞った。記念撮影や握手に気さくに応じながら商店街の人たちに感謝している気持ち、そして商店街の人たちの「選手を応援して良かった」という気持ちが肌から伝わってきて非常に微笑ましいパレードだった。
そして、パレードが終わり、ラグビーグラウンドの敷地内に入ると、選手・監督・関係者が用意されていた祝賀会の壇上に登った。ここで、佐藤部長、山田区長、清宮監督、そして井口実行委員長からそれぞれメッセージが述べられた。清宮監督は感慨深そうに「上井草に来た年に優勝できたのが嬉しい」と素直に感想を述べた。山田区長は「この杉並区をラグビータウンにしたい」と力強く語った。祝賀会の周りでは地域の人が焼きそばや餅などの出店を出して雰囲気に花を添えていた。
その後、3時過ぎから選手のサイン会が行われた。どこの選手の列も長蛇の列。選手も来場者も一体となったリラックスしたサイン会だった。そして、グラウンドでは部員による子供たちを対象にラグビー教室が行われていた。緑々とした9月のオープニングゲームのような芝ではなかったが、子供の楽しそうにラグビーを楽しむ姿が印象的だった。そして、4時を過ぎ、最後は山下キャプテンの号令のもと部歌「荒ぶる」の大合唱で締めくくられた。
清宮監督は自らの著書でも上井草を中心とした地域のスポーツクラブ化の目標を明らかにしている。今日の部員、ファン、地域と一体化となったイベントはその橋掛かりとなるのではないか。所々で笑いの聞こえる「和気あいあい」のしたイベントだったと思う。これからもこのような風景が日々見られることを願ってやまない。
「東伏見」から「上井草」へ。ラグビー蹴球部の歴史は第二章へ突入した。
※肩書きは当時
関連URL
早大ラグビー蹴球部公式サイト
|