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  Realvoice年間プロジェクト大槻枝美 最終回 [ WasedaWillWin.com ]

大学卒業して、(4月からは)ミキハウスの社員として競技を続けます

大槻枝美さん
 

−−−なるほど。ところで、そのチャイナオープンの帰国後、大学の成績発表でしたよね?

「あ、お陰さまで(難関の?)卒論も良で無事卒業できました。練習とかで半分くらい出れなかった授業もあったんですけど、(テスト用紙とかに)『4年生なんでよろしくお願いします、オリンピック頑張ります。』とか書いちゃったりもしました(笑)。」

−−−4年生ならではの手も使ったわけですね(笑)。そうすると、希望通りミキハウスの社員になるのですか?(編注:大槻さんは体育会水泳部主将であるが、同時にミキハウスに所属して競技を続けてきた。)

「はい。ミキハウスの契約社員として、(いわゆる一般的な)仕事をせずに競技を続けることができることになりました。プロじゃないけど、内容的にはプロみたいな感じですね。」

−−−では、社会人になる実感が徐々に湧いてきたという感じですか?

「ん〜、でも社会人になっても、今の環境自体は殆ど変わらないんで、実感は湧かないですね。その後どうするの?とか親には言われるんですけどね(笑)。」

−−−その先はコーチとかになって、、、。

「ん〜、日本にいたくないんですよね(笑)。日本が嫌いってわけじゃないんですけど、ポンとどっか行きたいんですよ。私、遠征に行くと、いつも”日本に帰りたくない病”になるんですよ(笑)。選手辞めたら海外に住みたいとか思ってます。」

今年の1年は、、、43点ぐらい、、、ですね(笑)。

大槻枝美さん
 

−−−さて、それでは、そろそろ今年度のまとめに入りたいと思います。今年度を振り返ってみて自己評価してみるとどんな感じですか?今年度初めには長期目標として「世界一になる!」、と言ってましたが?

「え〜?言ってましたっけ?そんなこと(笑)。え〜、、、。今年1年は楽しかったとは思うんですけど、競技的にはもう一つ、何か欠けてたなと思います。気持ちが入ってなかったことがちょこちょこあった気がしますね。」

−−−なるほど。では、自分の1年を点数にすると100点満点で何点くらいでしたか?

「43点ぐらい、、、(笑)。50点にはいかないけど、40点じゃ低いかな、っていうところですね。ただ、自分のやるべきことは見つかった気がしてるんで、そこは良かったと思います。競技に専念しないと、っていう意志が強くなってきましたし。」

−−−競技に専念、、、してたじゃないっすか?そう見えましたけど?

「いや、大きく崩れたってことはないんですけど、ポンと楽しいことを考えてふらふら〜っと心が脇道行ってたりしてた部分がなかったとも言えないような。競技でも、シンクロの方は20%くらいは楽しんでやってた、というところがあったんですが、もう、楽しんでられないって感じです。」

−−−あ、そこで、ちょっと聞きたいんですけど、”楽しむ”って大槻さんにとってどんな感じですか?

「なんて説明すればいいんだろう?別に(競技に専念することが)楽しくないわけじゃないんですけど(大槻さんは常日頃から、練習が楽しいと言っています。)、ちょっとどこか『これでいいかな』、という感じでやってしまうという”楽しさ”はダメってことですかね。」

−−−なるほど。突き詰めていく上で競技を楽しさを味わうって感じでしょうか。では、最後に、これからについて一言お願いします。

「(今年の)スペイン世界水泳を終えてみないとわからないですけど、、、やっぱり、世界一の願いは変わらないですね。」

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(TEXT=鈴木英介・PHOTO=田村拓実)

 

 


 
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