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清野主将
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清野氏は大学に入学する前からフットサルをプレーしていて大学に入ってから、ヒューマンFCというサッカーサークルの中でZottを立ち上げた。他の多くのチームが攻撃に重点を置いているのに対しててZottではディフェンスをしっかり守って失敗をゼロにすることを目的としている。ほんの小さなミスですら命取りになる。それらをなくすことによってチームとしてのレベル(意識)を高めているのである。
清野:始めは何もないところからスタートしました。でも結成したからにはサークルとしてではなく、部活動より意識を高くやっていきたいです。
その言葉に象徴されるように東京都の最下のリーグであるオープンリーグに参戦してから、今では東京都リーグを戦っており、今回で10回目を向かえるF-net主催のカレッジフェスタにおいても圧倒的な強さを見せている。Zottというチームの強さはその目的意識の高さからきていることを実感した。Zottの次の目標は日本のフットサルの最高峰である「関東リーグ」昇格、そして全日本フットサル選手権の全国大会出場である。
今、日本ではフットサルコートが爆発的に増えている。そしてそれに伴いフットサルプレーヤーが増加している。上を目指すチーム・楽しむことを目指しているチーム・そして会社の同僚や、男女混合でチームを結成しているチームもある。ボールを蹴る「場」と「機会」フットサルはその2つ私達に提供してくれる。サッカーをやるには22人集めて、広大なコートが必要である。サッカーチームを運営したことがある人には痛いほどわかるだろう。大都市付近ではそのような場所を確保することは難しい。日本では部活動以外のスポーツプレーヤーに対する環境がまだ整備されていないのである。だからこそ、10人集まれば小さなコートでもプレーできるフットサルにはこれからの大きな可能性を感じることができるのである。
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GK渡辺選手
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渡辺:ブラジル遠征の時に感じたのはフットサルに対する熱狂のすごさ会場では発煙筒が焚かれていて、コートと観客席の間のネットの合間から手を伸ばされて腕を掴まれたり、物が投げられた。そこに立っていることに怖さを感じた。
こんな環境は日本にはない。それがブラジルの強さに繋がっています。
ブラジルではサッカーとは別にフットサルのプロがいる。彼らはブラジル国内で活躍することによってヨーロッパのリーグに高待遇で引き抜かれていく。そしてそういったプレーヤーに対しての目も厳しく、当然彼らには「勝つこと」を求められる。フットサルを観る目が養われることによって、プレーヤーに対しても、運営する側に対しても要求が厳しくなってくる。それがフットサルの発展と定着に繋がっていくのではないだろうか。(次回へ続く)
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