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  Realvoice年間プロジェクト 

2003/8/31掲載 第2回

競走部長距離ブロック 五十嵐毅&和田節

強いのか、弱いのか

(前のページより)
 競走部長距離ブロックの夏は毎年、北海道と秋田での合宿生活で過ぎてゆく。だが今年は少し違った。八月の初旬、今年から菅平に新しく開設された早稲田大学のトレーニング施設で彼らは合宿を行っていた。

 
和田主務
和田主務(人4)

――菅平ではどのような練習をしたのですか?
五十嵐:クロスカントリーを中心に起伏のあるコースで今まで、今までになかったタイムを追わないで苦しさを追う練習をしてきました。(スピードを追うのではなく)強いか、弱いか。
――強かったですか
五十嵐:まあまあ走れることは走れましたけど…、じゃっかん予選会で走らなければならない選手がちょっと遅れたりしたときもあったので、それはマイナスだったかなと。

 今年は箱根町で行われる予選会にそなえてという意図もある菅平合宿。その予選会は10月18日に行われる。

――これからの予定は?
和田:明日から(このインタビューは8月11日に行われた)メインの北海道の合宿に行って、九月の一週目は秋田合宿。二週目は早慶戦と早関戦があります。九月の後半に記録会を重ねていければと思っているのですけれども、10月18日はもう予選会ですので、あっという間ですよね。

インカレの模様
インカレの模様。右から4人目が五十嵐主将。
 

――短時間で調整するのは大変ですよね。
五十嵐:まあ一応、空山、篠浦、俺は一回やっているので、その点に関しては問題ないと思う。練習メニューに関してもそんなに問題あるものでもないのでそこは大丈夫。他の選手も、まあ他の選手というよりもひとりひとりがまだレベルアップしなければ、誰がいい、誰が悪いというのはそんなにはないと思います。上の選手が伸びていって、下も伸びていけばという感じなので誰が良い、誰が悪いというのはないですね。

 今回の取材が行われた午後の所沢は、冷夏にも関わらず日差しがジリジリと照りつける。そこには実家から競走部の合宿所へ帰る競走部員の姿が多く見かけられた。競走部長距離ブロックの夏は毎年、北海道と秋田での合宿生活で過ぎてゆくが、この日は一時解散し実家に里帰りした部員たちが、次の合宿地である北海道へ旅立つ準備のために所沢の合宿所に集合する日であった。地方出身の部員や競走部の合宿所で暮らす部員は、実家に戻れる日は四年間をとおして二週間にも満たないという。そしてこの取材の次の日から、彼らは北海道へと旅立った。この夏を乗り越えもっと速く、そして強くなった彼らにまた会うのが楽しみだ。



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(TEXT、PHOTO=近藤優美子)

 

 


 
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