(前のページより)
―食事には気を遣っているのですか?
あー、もうそれは。すごく気を遣っていますね。
―それはどんな感じで?
お母さんがすごく気を遣ってやってくれているんですよね。栄養のバランスを考えつつ調整してくれているんですよ。朝が早いんで(練習のあるときは4時半起きだそう)、お弁当を作ってもらうのは気がひけるんでお昼は自分で買ったりしているんですけど、もうカロリーとか全部チェックしていますよ(笑)。あと、結構太りやすい体質なんで、最終的にそういうことでミスしないように気をつけていまね。
―好き嫌いはあるんですか?
野菜の緑のものが苦手ですね。ピーマンとかセロリとか。あれは食べられないですね。まずいし…。くさいし…(苦笑)。
―では好きなものは?
白いゴハンが大好きですね。白いゴハンだけでいいです。海外に遠征するときにはレトルトのゴハンを持っていくんですよ。スーツケースの4分の1くらいはゴハンですね(笑)。でも、やっぱりゴハンは食べ過ぎるとどうしても太ってしまうんで、そこの辺りは考えています。
―さて、話を戻して、三田さんにとって練習とはどのような位置づけなんですか?
うーん、いきなり難しい質問ですね(笑)。私にとって練習とは、肉体面を鍛えることは当然なんですけど、それと同時に精神面を鍛えているという部分がありますね。
―精神面?
はい。練習でいくら調子がよかったとしても、最後の最後でテンションの調整を失敗しちゃってダメになっちゃうことがあるんですよ。そこが難しいところなんですよね。いくら調子がよくていいタイムが出ていても、いざ本番というときに自分が平常心でスタート台に立てるかどうか、ということが大切なんです。そういう面が自分にとって足りないなと思う部分ですね。だから普段の練習から自分を追い込んで、そういう面を鍛えておかないなって思ってます。
―ものすごく自己管理をなさっているように感じました。
そうですね。やっぱり自分の体のことなんで。今、私は実家暮らしなんで、寮生活している人よりは食事とかそういう部分で助けられている面はありますね。
―学生選手権の目標は?
自分の目標タイムを切ることです!!
このインタビューを通じて、三田選手の言った「充実した練習」というのは、練習それ自体だけでなく、周りの協力や環境もすべてひっくるめた上で「充実している」という言葉になって表れているんだ、ということが伝わってきた。この「充実した」状態のままに、9月5日から始まる学生選手権に臨めそうである。次の大会ではきっと好記録を出すだろうな、そう感じた。(次回に続く)
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