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2003/12/26掲載 第3回

競走部長距離ブロック
五十嵐毅主将&和田節主務

 ――もっと速く、もっと強いチームへ――

 更なる飛躍を遂げるために、夏を乗り越え、まずは10月18日に行なわれる箱根駅伝予選会、11月2日に行なわれる全日本大学駅伝に向けて力をつけてきた早稲田の選手たちであったが、その道のりは険しい。今年に限って箱根町で行なわれた予選会での成績は総合7位、予選を通過したものの、現在の早稲田にとっては決して喜べる順位ではなかった。杉山一介(人3)は個人総合3位でゴールに飛び込んできたが、体調不良で予選会直前は「思うように走れなかった」と語る五十嵐を始めとした主軸となるはずのメンバーが苦戦を強いられた結果だった。また全日本大学駅伝では、四区に抜擢された原英嗣(人2)が11キロ付近で脱水症状で倒れ、途中棄権。五区で原を待っていた五十嵐は早稲田のエンジのたすきを渡されることなく、大会側が用意した白のたすきをかけ、五十嵐以降の選手の記録は参考記録となってしまった。

予選会の模様
 予選会の模様

――原選手が棄権されたことを聞いた時、どのように感じましたか。

和田:当然、本当かなという気持ちはありました。でも7キロ地点で原を一度見たときに、確かにだいぶスピードも落ちていたので、ちょっと変だなとは思っていましたが、まだ意識もはっきりしていたのでブレーキくらいで終わるのではと思っていましたので、びっくりしましたね。

五十嵐:最初に聞いたときは、ああ、そうなんだ…と。最後の全日本だったので、最後なのに途中棄権で結果が出ないのもキツイな(途中棄権するとそれ以降の走者の記録は公式ではなく参考記録扱いになる)、と思いましたが、しっかりと(緊張感を)切らさないで走りきろうという気持ちでした。

和田:(練習では)全体的に上がり調子で、予選会よりも良い状態で挑んでいましたので。結果として途中棄権となってしまい、たくさんの方に迷惑をかけてしまい大変反省もしていますが、選手がそのあとのミーティングなどで「ひとりひとりがただ走るだけではなく、どういうふうに走るのか」ということについて考えてくれたので、結果として途中棄権なのでプラスではありませんが、このことによって選手自身の体調なり今後の練習の流れに関して考えることに対しては、良かったのではないかと思います。
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(TEXT、PHOTO=近藤優美子)

 

 


 
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