W杯へレンベーン大会最終日、土井は男子1500mBグループに出場し、14位という結果で今シーズンを終えた。1500mのW杯総合順位は、目標としていた上位24位以内にとどかず、世界距離別選手権(ソウル・3月12日〜14日)の出場権獲得は果たせなかった。もちろん悔しさは感じているが、しかし残された成績以上に、来シーズンに繋がる大きな手応えを感じて、今シーズンを終えることが出来たという。
――W杯後半戦が終わりましたが、感想は?
本当に悔しいです。今週の頭ぐらいにスケーティングを変えてから、5000mで自己記録が出るなど調子もかなりよくて。今日のレースでは1分49秒台を狙っていって、ペース配分も最高だったんですけど、700m前のコーナーでバランス崩してしまったのが致命的でした。距離別選手権にもこれでいけなくなってしまったんで、本当にかなり悔しいですけど、来年に繋がるという意味では自分のなかでいい感触をつかんで今シーズン終われたかなと思います。
大会が行われたティアルフスタジアム。 |
――今日のタイムは1分52秒62、Bグループのトップの選手のタイムは1分49秒91、3秒近い差がつきましたが。
今の調子なら、ミスしなければ絶対に優勝できたと思っているので、大して負けた気はしていないです。それよりも今は、来シーズンもっと上のレベルで戦えるという自信があるので、早く来シーズンが来ないかなといった感じです。
――初日に行われた5000m(Bグループ12位、6分43秒53)に関しては?
今年初といっていいぐらいの快走でしたね。最初から速い感じでラップを刻んでいって、最後ちょっと落ちてしまったんですけど、自分としてはこのリンクでこの記録が出るとは思っていませんでしたし、オランダに入ってからのスケーティングの変化がいい感じに出てくれて、いい形で滑れたので来シーズンに繋がっていくレースができたなと思います。5000mでもかなり今までとは違った自信がついたので、来年は世界選手権も狙っていけるような感じにしたいですね。
――インツェル大会の結果(1500mBグループ17位 1分56秒07 ・ 5000mBグループ16位 7分02秒04)に関しては?
インツェルの時は、クロッシングゾーンで相手選手がよけなかったので、立ってしまって。相手選手は失格になりましたけど、ちょっとついてなかったレースって感じです。
――国体も制するなどいい流れで後半戦に入り、いい流れでシーズンを終えることが出来たといった感じですか?
結果だけを見れば距離別選手権に進むことが出来なかったので、それは一つの反省としてとらえなくてはいけないですけど、スケーティングに関してはいい感触をつかんだまま来シーズンにいけるなといった手応えを感じてますね。
――W杯総合順位以上の力がついてきたという自信もあるということですね。
W杯前半戦が終わった時点では世界との差は明らかにあって、あと2、3年じゃ追いつけないかなって思ったんですけど、それがいい刺激になって、少しでも世界レベルに近づくためにはどうしたらいいのかをいろいろ考えて、それを試すことができましたし、精神的にも大きくなれたので、この1年での自分の成長をすごい実感できるんです。それでここ1週間くらいで考え方が急に変わってきて、自分でも世界のトップ10以内には入っていけるんじゃないかという自信がついてきました。そういった意味でも来シーズン以降がすごい楽しみですね。今年は精神面でかなり成長できたので、来年は技術の面で細かい部分を直していってもっとスピードが出るようにしていきたいです。
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