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2005/6/3掲載 

ア式蹴球部 兵藤慎剛 第1回

 ア式蹴球部兵藤慎剛(スポ2)。Jリーグと比較すると、大学サッカー界という難しい環境下で、去年は大躍進の年を過ごした。ア式蹴球部の試合に出場するだけでなく、代表合宿、国際試合と非常に多くの経験を積み重ね、現在の彼は遠く先の姿を見据え、明確なビジョンを持っている。つねに選手の入れ替わりの激しい代表において、派手なプレーは見せないものの、いつも中核の選手として欠かせない存在感を示している。5月28日に発表されたFIFAワールドユースU-20の最終メンバーに選ばれた彼には代表、ア式、大学サッカー界、彼の置かれているそれぞれの現状について語ってもらった。



兵藤慎剛選手プロフィール
長崎県立国見高等学校卒業
早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科2年
6月に行われるワールドユースに出場する。
 

――大学選抜の試合(5月18日)を見たのですが、現在のコンディションは? 
 昨日の調子はあまりよくなかったし、現段階ではそんなに上がっているとはいえないです。でも怪我明けからすれば体は動けるようになってきているし、徐々にはよくなってきているとは思います。

――自分の動きで調子のバロメーターにしているところは?
 ボールタッチですね。ダイレクトプレーとか調子いいときはミスをしないし。でも、(それは)技術の問題ですね(笑)。コンディションに関しては、やっぱり体が軽く感じる。ダッシュが連続でできたり、ちょっと動いてもすぐ回復する状態がいいときですね。

――今までの関東リーグを振り返ってどうですか?
 最初の方は(試合に)出てなかったので。見てるのと出ているのでは違いますけど、(序盤戦は外から見ていて)バタバタしてる部分があったし、失点も多かった。最後の部分で集中が切れる事が多かったと思います。でも、ここ何試合かは無失点が続いてますし、やっぱり強いチームは失点しないので、徐々にチームの調子も上がってると見ていいと思います。でも、攻撃に関しては、このチームは能力的にはかなり高いものを持っているんで、もっと点をとらなきゃいけないっていう部分もあります。あと課題はセットプレー(からの得点)ですかね。

 

早稲田でも背番号10を背負う。

――ファンが大勢いると思うのですが?
 やっぱりうれしいですよ。でも、やっぱり野球とかラグビーってすごい人気あるじゃないですか。今日もスポ科で早慶戦のチケット並んでましたもん。自分たちは必死に売ってるのに(笑)。だから、もっと(ファンの人たちが)見にきてくれるようになるといいですね。

――ウルトラスみたいに応援してくれる人たちに関しては?
 去年と比べてかなり人数増えてますよね。応援してもらって、めちゃうれしいですね。

――今の時期は移動が多いと思うのですが、疲れはありますか?
 国内では(疲れは)特にないですね。移動に時間があまりかからないんで。海外はちょっときついですけど。でも(ア式での)電車移動は大変ですね、バスは楽なんですけど、電車は立たないといけないじゃないですか。荷物背負ってサンタクロースみたいになりながら(笑)。埼スタの時も電車でしたし、駅から1キロぐらい歩きましたよ(笑)。マジ遠いっすよ、あれ。もうちょっと駅近くてもいいですよね、まぁワールドカップ用なんで、仕方ないかな(笑)。


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(TEXT=村山裕太、PHOTO=平野峻、中島和朗)

 

 


 
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